仏壇 is 超COOL
仏壇クリエーターズ・アートマン・ジャパンのリーダー・都築が伝統的工芸品「三河仏壇」の技術で世界に挑戦する日記。やや脱線多しですが……。

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最近はもっぱらフェイスブックで活動報告しています

ブログの更新は悪いですけども、近況はフェイスブックを使ってアップしています。
https://www.facebook.com/?ref=hp#!/tsuzuk

僕が被災地に行く理由

被災地に行くようになって何度目からだろう?実は覚えていないですが、ボランティアに行くという感覚が無くなっています。
行って現地の方々の話を聞くという事が自分の中で猛烈に勉強になっています。
東北地方で開催されるセミナーに参加しているという感覚のが強いです。


正直言うと今の僕は10年前の僕と同じで「迷い」が生じていました。
僕の中にあった前に進む原動力だった「正義」がぐらついていたからです。


震災発生直前まで、僕は300年続く伝統技術を継承する為の戦略として、いろいろな企業のコラボを誘発させて世界にうって出ることに心血を注いできました。
ジャパンブランドの認定を受けて補助金を三河仏壇復興のために引っ張ってきました。
ホップ、ステップ、いざジャンプって時に梯子を外されてしまい、僕が今まで必死になってやってきた事の多くはとん挫してしまいました。
サポートしてきてくれた方々にも、一緒に活動してくれた方々にも多大な迷惑をかけることになってしまいました。
1年経過した今でも申し訳ないと思っています。


そして被災地で位牌や仏壇を直すボランティアをするようになって、また心がぐらつきはじめています。
それは一つの仏壇の修復依頼からです。
新品を買えば3万円くらいで購入できる仏壇を直してほしいと言われました。
その仏壇は2歳で亡くなった子供の為に買った仏壇で、津波を生き残ったかけがえのない物だと言われた時に僕の中で自分の持っていた鉄壁の正義が崩れてしまいました。


僕は仏壇を家具などと同等に見ていたんです。
新商品を開発したり、企業コラボで仕事を作ったりすることで伝統保全をはかる……伝統だけを守るという正義しか僕になかった。


仏壇はモノであってモノでない。
また仏壇にはストーリーがあって、それすら価値に含まれていく……そんな基本的な事を全く気づいていなかったんです。
仏壇を作ってきて、知らず知らずのうちにそれが飯を食うための手段だけになっていたんです。
作り手がこんな感じだから、きっと顧客にそっぽ向かれたのかもしれない。


実は信念が揺らぐというのは、物凄いキツイことです。
情熱だけで動いてきたような人間が、もがいてやっと道を見つけて、進みだしたら通行止めだったんですからね。
もう一度引き返して違うルートを探さなければいけません。
その脱力感たるもの凄いです。


幸いなことに被災地での多くの方々のレクチャーで新たに自分が進む方向を示唆していただきました。
今後はきっと迷わないと思います。
かなり大きな変革を伴うと思いますが。


仏壇や位牌などを作ること自体が社会貢献になりえるという事を僕に気づかせてくれた。
新たな正義というのか、レベルアップした正義が見えています。


僕が勉強になった被災地での活動。
本日午後7時より幸田町商工会で開催されます。
テレビの報道とはあまりに違うので衝撃を受けるかもしれません。
涙の押し売りはありませんが、考えなさいって押し売りはあるかもしれません。
お時間のある方はぜひご参加を。
ふらっと立ち寄っていただければ結構ですので。


またストリーミング配信もしますので、良かったらそちらもどうぞ。
「仏壇ナイト」で検索していただければすぐに見つかります。

SpJボランティア活動報告会開催します

今週末・3月24日(土)に被災地ボランティアの報告会を行います。
お時間のある方はぜひご参加いたければ幸いです。


震災発生1年にあたる3月11日を気仙沼で過ごしてきました。
また原発事故が発生して1年にあたる3月12日に南相馬に行ってきました。
いろいろな方々のお話を聞かせていただき、それを自分の言葉に置き換えてお伝えしたいと思います。


僕らの活動のテーマはやはり「ちゃんとした供養」です。
報告会の視点も供養や祈りに向かいますが、ちゃんと復興や放射能問題にも触れようと思っています。


遠方の方や都合がつかない方はユーストリームで配信もします。
良かったらソチラでご参加いただければ幸いです。


報告会は3月24日(土)午後7:00から
場所は幸田町商工会2F研修室(愛知県額田郡幸田町大草長根尻100)
報告会チラシ2


ユーストリームはコチラです

Live broadcast by Ustream

うまく開かない場合はコチラで視聴ください。
http://www.ustream.tv/channel/butsudan

3.12福島にて

震災発生翌日には南相馬に行きました。
3月12日は東京電力福島第一原発で爆発があり、この日以来放射能問題で住民に苦悩が始まった日です。


チェックアウトの時にホテルのご主人と野馬追の話で盛り上がりました。
去年とは違って、今年の野馬追は例年通りに実施されるようです。
ただし立ち入り禁止区域にある神社からは参加はできないと言っていました。
ホテルにあった野馬追で使う鎧兜にちょっと感動。
今年はこの鎧を着て、ホテルのオーナーの雄姿が見れると思います。
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南相馬に来たのには理由が二つ。
一つは位牌修復ボランティアの活動です。
南相馬市の隣り町の相馬市が期間限定で拾得物の展示をしていると前回の訪問の時に聞いたので、その視察をかねて会場に「無料で位牌を直します」というチラシ貼らしてもらいに行きました。
また南相馬市は継続的に展示している会場があるのでソチラに再度挨拶に行ってきました。
写真や思い出の品の展示はどの町でもぐっときます。
手元に写真がなかったのでちょっとアップできないのが残念です。


もう一つは動物供養用のオブジェの引き渡しです。
先月に南相馬を訪れた時に立ち入り禁止区域内で牧場をやっている方にいろいろと現状を聞く機会がありました。
そこで亡くなった動物のために供養するものを作って欲しいとの話になりました。
以前エゾシカの頭蓋骨に漆を塗ってオブジェにした事がありまして、そこから生まれた発想です。
エゾシカの漆塗りについて詳しくはコチラで
http://moonmmoon.blog115.fc2.com/blog-entry-344.html#trackback


1か月かけてオブジェを作りました。
まずは熱湯で洗わせていただきました。
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汚れなどを落としてから、どのようなオブジェを作るか考えて、牛のスカルと流木を組み合わせることにしました。
流木は三河湾で拾ってきたものを活用しました。
今回の牛のスカルは黒ではなくて着色してない漆にしました。
その方がリアル感がでながら美しさも表現できるという判断です。
そして出来上がったのがこちらです。
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荘厳なイメージを作り出すために少しだけ金箔で装飾しました。
もともと、この牛が持っているストーリーの方がインパクトあるのであまり加飾しないように心がけました。


このオブジェを牧場主さんにお渡ししました。
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僕ができるのは供養の手伝いをすること。
それは人それぞれ思いがちがい、形が変わる。
怒りを表現したければそれを表現するお手伝いをする。


巨大地震で何かと戦わなければいけない立場になってしまった。
あの日が来なければ、のどかな場所で牛に餌をやってすごす一生だったにちがいない。
お話を聞いて数日たってもまだ綺麗に落とし込めない自分がいる。
それくらいインパクトがある1日でした。
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野ざらしが自然の営みだと考えるか、それともかわいそうだと考えるかは個々の判断にまかせます。
僕は僕がやれることをしていきたいと思います。


その後南相馬で放射能の除染を個人的に実施している方とお話しする機会がありました。
その方いわく、今起きている福島の事を人類の問題であるというとらえ方をしなければいけないと話していました。
スケール感としては確かにそのとおりです。
戦国武将の相馬一族は弱小ながら大国の武将と堂々と渡り歩いた豪の者が住む土地。
そのDNAを引き継いだ方々が住んでいます。
誇り高き相馬の地が震災とその後の原発問題で汚されてしまっています。
けっして福島の問題として終わらせていけないと思います。

3月11日2:46

震災発生時刻、僕は気仙沼にいました。
僕らがやっている位牌修復ボランティアの活動を協力してもらっている気仙沼の写真修復ボランティアの高井さん達と一緒に手を合わせてきました。


きっかけは大川総裁です。
総裁が津波によって位牌が落し物扱いされてしまっている。
1年間全く誰にも拝まれないなんて可愛そうじゃないか、我々だけでも手を合わしに行きましょう。
総裁だけが津波で傷ついた位牌を拝む物としてしっかりと見ていたんです。
それに気づかなかった僕はまだまだです。


そんなことで急遽同行することになりました。
3月10日の午前2時に一緒に活動している塗師の伊藤くんと厄年会で一緒の中村さんをピックアップして東京へ。
大川興業の事務所で総裁達をピックアップして一路東北へ。
想像していた大きな渋滞とか雪とかもなく、10日の午後には気仙沼に到着。
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まずは鹿折唐桑駅前に今もある巨大な船に献花(献花台がないので持ち帰りました)してきました。


一番の目的地である「思い出の品の展示場」へ移動。
以前は気仙沼の唐桑体育館にあったのですが、体育館をいつまでも使うわけにいかないので廃校となっている旧月立中学校の校舎に移転しています。
初めて伺いました。
木造校舎の廊下にお位牌は並べてありました。
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スペースの都合ですべての位牌を並べることができないと聞いていたので、愛知県から展示できる棚を作成して現地で組み立てました。
さらに展示会場内にある備品を活用して箱に閉ってあったすべての位牌を展示することができました。
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自分がボランティアで何度も訪れていて、案外と献花したり祈れる場所が少ないと思っていたので、高井さんにお願いして思い出の品の展示会場内に祈れるスペースを設けさせてもらう事にしました。
せっかくなので被災に会われて亡くなった方のための大きな位牌をその場に展示させてもらう事にしました。
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この位牌は名古屋の比田仏具さんが事情を理解していただいて寄贈してくださった位牌です。
その裏には位牌修復ボランティアを愛知県で支えてくれた方々の名前をいれさせていただきました。
もちろん、大川総裁と大川興業スタッフの皆さんの名前もあります。


祈れる場所の準備は結局10日の夜8時近くまで行いました。
高井さんには遅くまで付き合っていただきました。
本当にありがとうございました
その後、気仙沼の復興屋台村で会食。
いろいろと現状をお聞かせいただきました。
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現地でしっかりと地に足をつけて活動している方々は皆ユニークです。
誰一人テレビでの涙の押しつけのような事を言う人は僕の周りにはいません。
現状はつらいのだと思いますが、輝いているように見えました。


その日は気仙沼の民宿に泊まりました。
あんなに一生懸命さがしていた宿だったのですが、地元の方に相談すると簡単に見つけてくれました。
それも貸切状態で僕らだけの宿泊でした。
その宿も津波被害を受けていたのをボランティアさんの助けで夏には再開させたそうです。
3.11を迎えるには本当にぴったりの宿でした。
その夜は静かに深けていきました。


3.11の朝は深々と雪が降っていました。
3月11日の海をどうしても見たかったので宿の目の前の漁港を散歩してきました。
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そこで見つけたのは海の方角を見つめる恵比寿さま。
海の守り神は1年前の津波を見ていたんだろうなぁ。
3.11で一番最初に手を合わせた場所です。
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少し時間があったので陸前高田へ行ってきました。
陸前高田の橋の下にあるど根性ガソリンスタンドで給油して高田の一本松が見えました。
どうせなら献花してこようと思い、花を持っていくと沢山のメディアが待ち構えていました。
超ドン引きです。
しかたないですけどね。
献花は一本松の近くの廃墟にしてきました。
(こちらも献花台がないので持ち帰ってきました)
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その後気仙沼の思い出の展示会場に戻り、途中になっていた祈る場所の展示を急ピッチで行いました。
そして震災発生の2:46分が近づいてきました。
すると会場にいたボランティアスタッフの方々や思い出の品を探しに来ていた方々が僕らが作った位牌の前に線香を順番にあげていき、その時間が訪れました。
どこからともなく、サイレンと鐘の音が聞こえてきました。
誰かともなく手を合わせて静かに祈りが始まりました。
現地の方々が粛々と穏やかな気持ちで祈るお手伝いができたことに本当に感激をしました。
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僕たちのやっていることは位牌を直して届けているだけではないのですね。
こうやって祈る場所を作るボランティアをしていたのだと気づきました。
それが3月11日に現地に行って学んだことです。


その後、南三陸の防災センターにも立ち寄って献花してきましたが、こちらもメディアの張り込みがすごくてとても祈る気持ちになんかなれなかったです。
なんか片付け仕事のように手を合わせて帰ってきました。
きっとここを訪れた多くの方々は僕と同じように心を込めることができなかったかもしれないですね。


その後次の目的に向かう途中で僕が実行委員会として参加している地元のイベント「祈りと和」にスカイプ中継で参加させてもらいました。
総裁も強引に出てもらったりして少しだけ愛知県の方々に被災地の現状をお伝えすることができたんじゃないかなぁって思っています。


夜は福島の南相馬に宿泊。
翌3月12日は原発事故発生の日。
その日に僕たちは特別の場所へ行く事になっていました。
その話はまた別の機会に。

プロフィール

都築 数明

Author:都築 数明
愛知県・幸田町にある都築仏壇店に勤務。
伝統的な仏壇製造の傍ら、仏壇のすばらしさを多くの人に理解してもらおうと「アートマン・ジャパン」という職人集団を主宰し活動をしています。

アートマン・ジャパン・オフィシャルサイト
http://artman.tv/
都築仏壇店HP
http://www.buddhy.com/m-moon/
小説家版アートマン
http://novel.fc2.com/novel.php?mode=tc&nid=6831

テクノラティプロフィール

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