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御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

カテゴリー "ドイツ個展" の記事

リバ!にてアートマン・ドイツ個展特集掲載中

ドイツ滞在記を楽しみにしていた方々。
今回は岡崎のタウン誌「リバ!」さんのご協力で掲載記事という形でまとまりました。
いつもありがとうございます。
リバ表紙


リバ記事1


リバ記事2



前回のニューヨークでは文章だけでしたが、こうやってビジュアルで見れるといいですね。


現在、この記事は岡崎某所で配布中。
もちろん、金土日の本光寺さんでも無料配布します。
たぶん初日で無くなるな。


見たい方はどうぞお早めに手に入れてください
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ドイツ打ち上げとアンケート結果

一昨日メンバーで打ち上げを行いました。
楽しかった。


手羽先にかぶりつくのも忘れて話つづけていました。
もちろん、飲み続けてもいましたが。


こんな時代で仕事も激減。
将来なんか超不安。
皆といるとそんなの大丈夫な気がしてしまいます。


実は打ち上げの席で発表しようとドイツで集めたアンケートをまとめた物を持っていくのを忘れてしまいました。
ここで発表します。


ココからは長くなるので興味のない方はどうぞ省いてください。



質問1:仏壇についての印象についてお答えください(重複している答えは明記していません)


・興味深く、他にはない
・特にドイツ人の目から見て、フォーム(形)が素晴らしい
・すごく美しい
・細部の装飾等がすばらしい
・小さいが素敵なプレゼンテーションだと思う。
・日本の文化的な知識はないので簡単に判断はできないが、この素晴らしい手工業を見れば、それが保存されるに値するものだとは容易に考えられる。
・西洋で同様の工芸品を見つける事は文化の違いの面からも難しいと思う。
・素晴らしい。強い感銘をうけた。
・このような物を見たことがない。もしくは見る機会が少ないので興味深かった。
・伝統技術と現代モダンライフとの融合が面白かった。
・仏壇や他の作品を1つ作るのにどれだけの労力がはらわれているのかという事が見れてとても興味深かった。
・すべてが手作業で作られているとことを知って、とても興味深いと思った。
・彫刻している所が見れて良かった。
・とても素晴らしく、感銘をうけた。彫刻のような細部の手工芸が特に素晴らしい。
・仏壇を見たのは初めてですが、技術の高さに深く感銘をうけました。愛情深く作られた細部はとても興味深くみせてもらいました。このような作品を見る事ができてとてもよかったです。
・形、色、素材のすべてが素晴らしいハーモニーになっている。今回の展示会に訪れた事は忘れられない思い出になりました。
・偶然この展示会の事を知ってきたのですが、このような素晴らしい芸術作品を見る事ができてとてもよかった。
・すばらしい日本の文化だ。
・ワークショップ(金箔押し体験)が良かった。歴史背景等を学ぶ事ができた。
・日本の文化を外国に広めていくという企画はとても素晴らしいと思いました。一つ一つ手での作業と聞いてびっくりしました。
・多様性がある。私にとって新しい経験となりました。
・言葉に表せないくらい素晴らしい。
・アジア人がこのようなアート作品を作り出せるのは素晴らしい。長期にわたる修行の成果だと思う。ドイツ人には真似できない。
・高い技工、素晴らしい展示物、高度な技術が素晴らしい。
・高度な技術を使った作品ばかいの素晴らしい展示会だった。
・ワークショップで実際に体験できたのが良かった。会場の雰囲気も良かった。
・塗りが美しかった。
・エキゾチックな感じで良かった。すごいです。
・とても強い印象をうけた。長い伝統の技が細部に取り込まれている。
・すごくきれい。最初プラスティックでできていると思った。木でできていると知って驚いた。
・仏壇という物はわからないが、作品は素晴らしいと思う。




質問2:仏壇の技術を活用した方がよいと思う分野について


・家の中でのリラックス空間を作る物が良いと思う。リラックス音楽が流れるロッキングチェアなども面白い。
・長く使えるデザインでクラシカルな物が良いと思う。
・アート的で工芸の手法が生かされる作品が良い。玩具や家電の消費物は良いかもしれないが、長持ちしないのでもったいない。
・素晴らしい作品なので玩具や家電等、消費物に使われるのはもったいない。
・何も言う事はない。展示されていた物で十分素晴らしいと思うのでこのまま進むべきだと思う。
・電話機なんてどうでしょうか?
・伝統的な物が良い
・伝統的なテクニックを使ったオブジェ。
・手工芸+伝統+宗教は素晴らしい。
・何か別用途のある美しい物。
・すべてが素晴らしいので、何かを選ぶことができません。
・このような技術が用いられた家具が買えたら良いと思います。
・伝統工芸品の技術を新しい作品作りに転用していくという事は素晴らしいと思う。
・日本の工芸品、特に手工芸は世界に一つだけです。多大なポテンシャルがあると思う。
・中国の家電は大量生産できるという利点がる。日本はユニークさで勝負したら良いとのでは?
・このような技術や素材ならば、個人的には家具やオブジェを作ることへの転用が一番良いと思います。またこのような作品だとアートマンのスキルを生かすことができると思います。このまま続けていってください。
・クラシックなフォームだと、いつの時代にも適応できていいと思います。角のある仏壇は少しデザインが強すぎます。ヨーロッパでは木の床が多いのでそれに適した色遣いが良いと思います。
・家具というよりも芸術作品で勝負した方が良い。
・この数少ない素晴らしい伝統の手工芸を長続きするような作品に生かしてほしい。もうすでに素晴らしい製品が戦争等で失われてしまっています。がんばってください。
・退屈な家電を伝統技法で美しくできると良い。
・日本の手工芸はヨーロッパで受けると思う。日本文化と伝統はヨーロッパで年々受け入れられていますので。
・オブジェなら日本以外の国でも広めやすいと思います。
・このような高度で緻密な作業が必要な家具が良い。
・このままの方向性が一番いい。素晴らしすぎる。
・すべての作品に魂を感じる。それを生かしたアート作品が良いと思う。
・素晴らしい技工なので玩具などに転用されるのはもったいないと思う。これはアートとして扱われるべきだ。
・パーティションは良かったと思う。日本の空間を作る物がいい。


以上です。
もう少し詳しい物を書類として作成しました。
どこかで上手に発表しようと思っています。

ドイツ滞在記・ITO伝説編

塗師のITO君は人生で2度目の海外。
日本では最強伝説を持っていても海外では最弱だったりします。


ITO君のデュッセルドルフでの滞在を紹介しなければいけないでしょうね。
前振りがITOブログで紹介されています。
どうぞ先にご覧になってから下記をお読みください。
http://fine.ap.teacup.com/artman/336.html


ITO・電車でダッシュ伝説


デュッセルドルフの町には路面電車が走っています。
ITOブログ的に書くとチ○チ○電車です。
この路面電車に乗ってライン川を渡る時は感動します。
僕らが宿泊していた場所は市街地から離れていたので、ほぼ毎日この電車に乗って移動していました。


この電車には特色があります。
加速力が抜群。
要するに急発進します。
ITO君のポリシーなのか、彼は手すりなんて物は使いません。
電車の揺れは足で踏ん張るタイプです。
しかし、彼の鍛えられていない足は路面電車の急発進には勝てませんでした。
進行方向に背を向けていたのが災いしたのでしょう。
急発進と共に僕からダッシュで遠ざかっていきました。
通常ならば1歩、せいぜい2歩ほどグラつく程度ですが、別の車両へ急ぐかのように小走りになりました。
初日に見せた彫刻師の石川さんとのコラボダッシュはとても綺麗にきまりました。
今でも脳裏に浮かびます。
急に走り出した彼らを見て驚いた地元の方の顔が忘れられません。


その後、もう一度ITO君は単独で綺麗なダッシュを見せてくれました。




ITO・過剰ビビリ伝説


それは切符を自販機で買う時の事。
この自販機ではお札も使えるタイプですが、超反応が悪い。
特にITO君が使う時はさらに輪をかけたように反応が鈍い。
何度も繰り返し出てくるお札にイライラしかけていたITO君が急に「わっ」と大きな声を上げました。
彼が驚いたのはなんとヒラヒラと舞い落ちてくる1枚の落ち葉。


ビビリすぎだよITO君。


落ち葉では怪我しないから。
日本では何事にも動じないような男が何故ドイツでは?
海を渡ると人は変わるもんです。
そういえば、普段無口なITO君がおしゃべりになっていたなぁ。
僕がドイツで見たITO君の方が素だったりするのかも。
ITO君そのものがITOブログ化していくような気がします。



おかげで楽しい旅になりました。
さらに話題を作ってくれた石川伝説もいつか公開したいもんです。

無事に帰国いたしました

凄い成果のあったドイツでした。


アーティストとしての僕の感受性がかなり豊かになりました。
次に作るべき作品のイメージもほぼ完成。
後はいろいろと資料を集めてデザインを作り上げるって感じです。


また今後の三河仏壇のためにも良いデーターがとれました。
400人程の来場者から意見をコツコツと集めました。
日本人が想像する外国に受けるというイメージと、現地の人から直接意見を聞くという事は大きな違いがあります。
一緒に行ったメンバーも肌で手ごたえを感じたと思います。
大きなチャンスを僕は感じてきました。


金額は少ないですが、商品も売れました。
総額571ユーロ。
日本円で7万円強。
ニューヨークで0円だった事を思えば大きな成長です。
しかし産業としては全く駄目です。
小さな一歩ですが、僕にとっては大きな収穫です。
当然今回も大きな赤字ですが、気持のよい出費となりました。



今回、ドイツ個展を成功させる為に無償で僕らをサポートしてくれた会社があります。
ワールドアクセスの大山さん、桐月さん本当にありがとうございました。
仕事の手を止めて計1週間も付き合ってくださいました。
本気で世界を目指す僕らにとって素晴らしいパートナーでした。
本当に良い方々と出会えた事に感謝です。


お二人と繋いでくれた大川興業の大川総裁と運野さん。
本当にありがとうございました。


それ以外にも多くの方々が僕らを優しくサポートしてくださいました。
感謝の気持ちを表現しきれません。


また日本でレスをくれた皆さん。
凄い勇気を貰いました。
実は何度も心が折れそうになる出来事があったりしました。
皆さんのコメントは僕の力になりました。



これをバネにしてもっと高い位置を目指します。
今後のアートマン・ジャパンをどうぞよろしくお願いします。


最後にメンバーの皆、最高のパフォーマンスでした。
本当にありがとう!

ドイツ個展も残り2日

長いと思ったドイツでの滞在。
個展も本日と明日で終わり。
明後日には搬出作業をすませて、その次の日には帰国となります。


今回の一つの目標でもあるリサーチも順調に進み。
アンケート調査も50名程集まりました。
この結果を手にしてジャパンブランドに役立ててみます。


昨日からアートマンのメンバーも会場内で実演や体験を行っています。
やっとアートマンの個展らしくなってきました。
後は一枚岩になってドイツを楽しんできます。


皆さん、お土産話を楽しみにね!