御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

2007年08月の記事

お盆について

夏の宗教最大行事がもう直ぐやってくる。
我々仏壇業界にとっても一年で一番忙しい時期だ。


盆の由来をサンスクリット語で「逆さづり」を意味するウランバナを漢字で表記して盂蘭盆会(うらぼんえ)になったという説をよく耳にします。
でも、この説は今では通用しません。

話としては面白いので「逆さづり説」に触れてみます。


お釈迦様(buddhy)の弟子に目連さんってのがいます。
神通第一の超能力者だったそうです。
その超能力で死後の世界を見ていると自分の母親が餓鬼道という地獄に落ちて逆さづりの刑にあっているのが見えた。
お釈迦様に相談すると、亡者救済の供養方法を教えてもらった。
言われたとおりにすると目連さんの母親は地獄から抜け出し舞い上がるように天上界に昇っていった。


これをきっかけに盂蘭盆会が行われるようになったという説です。
この事が「盂蘭盆経」ってのに載っているそうですが、
随分後に作られた経文なので信憑性にかけるので「こんな話もあるのか」程度に覚えておいてください。


実際は日本古来、たぶん縄文時代頃から先祖を供養する行事がこのお盆時期にあったようです。
先祖供養ってのは仏教の専売特許のようになっているけど、
それに手を出し始めたのはそんなに昔ではないんです。


特に仏教は「霊魂」って物の存在は認めていないんです。
「輪廻転生」って生まれ変わるのが仏教の原則ですから、
あの世から毎年お盆の時期に祖霊が帰ってきては道理が通らないんですね。
でも日本に元々ある「先祖供養」のルールは簡単に覆す事ができずに仏教の方が歩み寄ってきた所があります。
そんな柔軟な姿勢って日本の宗教らしくて僕は好きですけどね。


あの世から祖先がキュウリで作った馬に乗って急いで来てもらい、
ナスで作った牛に乗ってゆっくりと帰ってもらいたい。
そんな気持ちでお供えを作る日本人が古来から持っている祖先を敬う優しい気持ちってのは良いですよね。


お盆くらいは面倒って思わずにお墓や仏壇に手を合わせましょう!
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