御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

2008年08月の記事

守・破・離

武道や芸道の修業をする段階を現す言葉に「守・破・離」という物があります。


「守」はひたすら師からの教えを守りぬく段階


「破」はあえて教えを破り、次々と新しい試みに挑んでいく段階


「離」は師から独立して自分の流儀を完成させていく段階


基本をとことん学び、いろいろなから吸収して、最後に自分らしさが出来上がるという事を言っています。



「守破離」は単に武道の世界だけの教えではない。
学問も経営も技術も、すべてにあてはまる。
師に教えられて師に止まっていては発展はない。
古武道に出発して古武道の中で止まっていたのでは、後継者としての存在価値はない。
師をしのぎ、伝統を越え、親を超越して、より高い次元に発展成長してこそ文明の進歩がある。
「守破離」とはその意味の言葉である。



とある本に書かれていた一文。
なんか感銘をうけました。


一つの事を成し遂げる事は本当に奥が深いって思います。
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jbstyleの真骨頂

クリマでの初ユニット「アートマン with jbstyle」で製作した平成百鬼夜行。
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NYに持っていく予定でしたが、あまりに巨大な為断念。
その代わりに製作を依頼していた掛け軸を昨日jbstyle本人が持ってきてくれました。


凄い物を書いてくると思ったが、想像を超えています。
正直尊敬です。
jbの独特なタッチ+仏教モチーフ。
これは彼の真骨頂なのかもしれません。
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引き出しを一つ作ってしまったか?


NYでの反響がまた一つ楽しみに。


まだ残っていた6つの掛け軸を全て渡しておきました。
毎週どこかでライブペイントをやっているみたいなので、彼の掛け軸を見ることができるかも?


もしくは都築仏壇店で見られます。


jbstyleの事をもった知りたい人は下記のサイトでどうぞ!
http://jbstyle.jp/

三河大豪雨の爪あと

昨晩から降り続いた豪雨。


わが町幸田町がフジテレビの特ダネに出て驚いた。
朝からヘリコプターが飛んでいるのでうるさいなぁって思ったけども凄い事になっています。


幸田の駅裏の川が決壊していたのですね。


幸い、僕の家と仕事場は高台にあるので特に被害はありません。
皆さんご安心ください。


ただ、凄い雨のせいで店の裏道が陥没していました。
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本当に凄い雨だったんですね。

あの世と交信「テトセ」

仏壇は何の為に存在するのだろう?
この素朴な疑問に僕なりの明確な答えを出した作品が「テトセ」です。


仏壇の概念を「ご先祖様や仏様と会話をする為のツール」と僕は定めました。
「あの世」とかと表現されている異空間と「この世」をつなげる道具という解釈です。
それがこの「テトセ」です。


このデザインのモチーフは昔のテレビ。
それも人類に一番宇宙が近かった1950年代頃、ミッドセンチュリーの家具をモチーフにしています。
もともとがイームズのアームシェルチェアとマッチする仏壇が作りたかった。
レトロなのだが、モダン。
それがデザインコンセプトです。
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もちろん三河仏壇の特徴もばっちり入れています。
引き戸をあけると三河仏壇の特徴でもある花子障子があります。
中央の彫刻には結成しはじめた「アートマン」のロゴを彫っています。
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内部の装飾の基本コンセプトは「来迎」です。
あの世からのお迎えのイメージで彫刻を依頼しました。
僕の中で来迎のイメージがかぐや姫の最後のワンシーンと重なっています。
だから、そのイメージを大切にしています。
長押の下には迎えに来る天女の背中を。
また中央の金具にはお月様を表現しています。
内部を仕切っている壁には光り輝く竹を透かし彫りで表現しています。
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細部の彫刻ですが、屋根の下の部分(須弥壇)にはかぐや姫が探しに行かせた5つの宝を持ったウサギを取り付けています。
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最後に隠れた場所に我が家のロゴの彫刻があります。
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いろいろと遊び心のある仏壇です。
技法はもちろん伝統工法。
カラフルな塗装も全て漆です。
銀の部分はプラチナ粉で仕上げています。
ちゃんと伝統工芸の認定を受けています。


この仏壇を発表した頃から、業界では異端児扱いとなってきました。
ここまで仏壇のデザインを変える人は居なかったですからね。


「テトセ」も全国の仏壇コンクールに出品。
もちろん、全くの無冠です。
少し早すぎたんでしょうね。
やりすぎは受け入れられないという事を勉強させていただきました。


ちなみに仏壇の名前になっている「テトセ」ですが、同名の小説を僕が書き上げました。
もちろん小説のキーワードとなっていくるのが、この仏壇です。
その小説は公募に送って、いいところまでいきました。
http://www.japanlovestory.jp/award01/result_1st/more_machiguchi.php

人が中に入れる仏壇「カンタカ」

未完の大作「カンタカ」
八角形の仏壇の次にデザインして木地まで完成させてあります。
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金賞受賞の勢いをそのままに製作しました。
これは仏壇という名をつけていますが、新しいスタイルの仏間です。
仏壇の技術で仏間を作った作品が「カンタカ」です。


この作品の名前になっている「カンタカ」はお釈迦様の愛馬の名前。
出家する時にこの馬にのってお城を出て行きました。
仏教を縁をつくるツールとしての位置づけもあり、名前をつけました。


このデザインの基本となっているのは八角形の仏壇「卜」です。
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この仏壇を巨大化させたイメージです。
もちろん、空間を作るにあたっていろいろと変えてはいます。


まず内部に入る間口は人間工学に基づき60cmとしています。
また開口部の高さは茶室によく見られる「にじり口」をイメージしてわざと低くしています。
誰もが頭を下げて中に入るように考えました。


外部の彫刻はそれぞれ意味を持たせてあります。
まず正面の入り口真上には太陽をイメージした彫刻、そして両脇は阿吽の口をした獅子をほどこしております。
またその上にはインドで縁起がよいとされている吉祥紋を8種類彫刻しています。
また上部の四隅には門番を立体彫刻で製作しております。
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横には扇子や団扇をかたどった彫刻を取り付けています。
ここには日本の昔話を蒔絵で書く予定にしています。
なので扇子の彫刻の両脇は舌きり雀の話をイメージして竹に雀の彫刻を彫ってあります。
上部には吉祥紋と門番です。
門番の持つ槍はトランプの記号になっています。
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内部は畳敷きの座椅子があります。


すぐ上には覗き穴のあいた箱が6つ左右に並べておいてあります。
これはオリジナルのおみくじです。
六道輪廻のキャラクターが箱に入っており、出たキャラクターで運勢を占います。
例えば天道のキャラなら大吉、地獄のキャラだったら大凶です。
このキャラクターはTシャツのデザインにもしました。
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内部の最上階は仏の世界です。
立ち上がると自分の目線になるように調節してあります。
東照宮と平等院をイメージした2種類の屋根が4つづつ、計8つ配置されています。
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将来的に漆塗り、金箔などを施して8角形の仏壇のような感じに仕上げる予定です。
現在、資金難の為着工が遅れています。
っていうのか、別の作品をどんどん作りすぎです。
自分の生涯をかけて納得できるように仕上げて生きたいと思っています。
まずはスポンサーを募集です。


もちろん、伝統工法で出来ていますので、すべてバラバラに分解できます。
ですので万博会場や東京の某テレビ局のスタジオなんかにも出張しています。


呼んでいただければ、何処にでも出張しますよ。
組立スタッフが最低は4人はいりますがね。

初めて仏壇をアート化した作品「卜」

初めて仏壇をデザインしてから1年後。
仏壇が仏教芸術品だと認識しはじめてきました。
仏壇を仏壇以外の使用用途を模索しはじめた頃です。


仏壇はいつの頃からか位牌を祀る事に重きをおくようになりました。
宗教用具としての便利さを追求するあまり、芸術面を失いかけているように思えてきました。


そこで芸術面を前面にだした作品がこの「卜」(占という意味)です。
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この仏壇のコンセプトは「仏教の世界観」です。
まずデザインのフォルムとして仏壇を八角形にしました。
それは東西南北の方位を現しています。
また全体を障子風にして12個に分割しました。
時間を表現しています。
この2つの形はこの仏壇にとってとても重要です。
北と0時の位置を左斜め後ろに決定しいろいろと配置をしています。


それでは内部へ
真ん中に配置しているのは「地球」
それも昔の経典に出てくる「地球感」を表現しています。
僕の愛読書「ブッダ」の2巻からイラストを抜粋させていただきます。
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昔の人は地上を丸いお盆のような形をしていると思っていたそうです。
そのお盆を巨大な象が、巨大な亀の上にのって支えていると考えられていました。
それを表現した僕なりの須弥壇です。
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さらにお盆のような地上の果ては谷になっていて、その下は地獄があると考えられていました。
なので地上より下で地獄を表現しています。
扉の下の部分に取り付けてある彫刻は薬師如来の眷属となる前、夜叉だった頃の十二神将を地獄の番人風に施しております。
ちなみにこの配置で重要になるのが十二神将の配置。
0時の位置(左斜め後ろ)にネズミ年の神を配置し、その後の神は時計回り配置されています。
丁度真後ろが丑寅の方角(鬼門)になります。
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地上の上空にあるのが仏の世界。
この世界は京都にある東寺の立体曼荼羅をモデルに仏を配置しました。
門のある外側に配置されているのは天部。
左斜め後ろを北の位置として多聞天を配置し、これも十二神将と同じく時計回りに配置しています。
そして向って右側に梵天、左側に帝釈天を配置しています。
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扉をあけると中はキンキラキンの世界。
中央には十字になった桟橋があり中央に大日如来が鎮座しています。
それを囲むように如来・菩薩・明王が配置されています。
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この仏壇を作りるにあたり当時、依頼していた彫刻師と衝突しました。
僕の世界観が分からなかったそうです。
僕の書いたデザインとは違う絵に書きかえて自分の作りやすい風に仕上げてきました。


またこの外観を説明するにあたって1/1のモデルを製作して、木地師さんに依頼したが製作してもらえなかった。
その頃、唯一僕の事を理解してくれていた宮殿師さんが代わりに製作をしてくれました。
現在、アートマンメンバーになってくれている宮殿師のお兄さんです。


この仏壇の製作の苦労を書き上げたらきりがありません。
色の指定、蒔絵の柄など細かな事を全て指示して何とか作り上げました。
図面なんか何十枚書いた。


その努力のおかげで全国の仏壇のコンクールで見事に金賞を受賞。
仏壇の業界に小さな風穴をあけれたと思います。
この仏壇の登場後は全国的に仏壇をデザインする風潮が高まってきたきがします。


ただ、業界内で立派な賞をとっても自己満足でしかないと気づきだしたのもこの頃です。
この仏壇を製作した事で次のステージを目指し始めました。


小さな仏壇です。
ですが、僕はこの仏壇を越えるような作品はまだ作れていないような気がします。
この仏壇を眺めて、もっと精進したいと思っています。

久しぶりに「木を植えた男」を読み返しました

ジャン・ジオノ作の「木を植えた男」
絵本なんだけど、深い哲学書です。
僕が愛する本の一つでもあります。


巻頭の言葉


あまねく人びとのことを思いやる
すぐれた人格者の精神は
長い年月をかけてその行いを見さだめて
はじめて、偉大さのほどが明かされるもの。
名誉も報酬ももとめない
広く大きな心に支えられたその行いは、
見るもたしかなしるしを地上に刻んで
はじめて、けだかい人格のしるしをも
しかと人びとの眼に刻むもの。


1年ぶりくらいに本をひらきました。
数百冊ある本棚にふと手が伸びました。
30分もかからず読める本です。
何度読んでも力をもらえる本でした。


最後の言葉


魂の偉大さのかげにひそむ不屈の精神。
心の寛大さのかげにひそむたゆまない熱情。


プロバンスに木を植え続けた男の精神を僕も持ち続けたいと感じました。
この思いを忘れないように日記につづります。

黄金比にこだわった仏壇

僕が一番最初にデザインした仏壇です。
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コンセプトは美しい仏壇です。
大学で数学を専攻しいた影響でデザインに黄金比を採用しました。
ちなみに黄金比とは人間が一番美しいと思う4角形の比率。
1:1.618です。
約5:8の比率で出来た四角が一番美しいといわれています。
絵画のキャンバスとかもこの比率で作られています。

この仏壇はなるべく黄金比を取り入れてつくりました。
仏壇の性質上、きっちりと黄金比は守れなかったですけども。


黄金比を詳しく知りたい方はウィキペディアでどうぞ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E9%87%91%E6%AF%94


デザインモチーフは田舎にある民芸家具。
何となく懐かしさを感じるスタイルにしたかった。
だから余分な物はなるべく排除しました。
通常4枚ある扉は箪笥のように2枚にして、装飾の為にあった柱も取り外しました。
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塗りにもこだわりが。
仏壇に通常使われる梨地塗り。
普段はスズや梨地粉を使いますが、この塗りには本物の金を使っています。
色が違います。
(写真ではわかりにくいかな)
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最後のこだわりは台。
仏壇は仏間に入れてしまうのでどうしても暗くなりがちです。
なので台の部分に照明を入れてみました。
格子に貼っている和紙は愛知県の小原で作られている手すき和紙を使っています。
光をやわらかくしてくれています。
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今から10年ほど前に全国の仏壇コンクールに出品するために作りました。
自分でデザインして作った最初の仏壇です。
残念ながら賞はいただけませんでした。
まだその頃の仏壇コンクールは製造技術を重視して、デザインを大切にする人はほとんど居ませんでした。
若かった僕は親父世代の職人さんといろいろな場面で衝突しました。
でも今となれば楽しい思い出です。


そしてありがたい事に当初製作した仏壇は売れました。
現在店頭にならんでいるのは3代目。
伝統的工芸品の認定をうけて店先で燐として並んでいます。
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都築数明ギャラリーだな。

店内の大幅改装が何とか完了。
おかげで痛めていた腰を更に悪化させる事となりました。
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基本一人での作業。
通常の仕事もこなしながらなので、ぶっ倒れそうです。


今回のコンセプトは「都築数明ギャラリー」
僕がデザインした仏壇や椅子をショールームのように展示配置してみました。
今まで店の目立たない場所においてあった「テレビ型仏壇」や「八角形仏壇」をどーんと店先に並べてみました。
約10年の僕の歴史を見ることができます。


僕が一番最初にデザインした仏壇の復刻版も展示しています。


仏壇は最高のアート。
僕が訴えてきた事。
何か自分の店で実践できているような気がします。


ただ、この綺麗さがいつまで保てるか?
それは両親しだいです。
あと僕の忙しさ次第です。


一歩づつ確実にステップアップしてきた自分の歴史を自分でしみじみと感じる店作り。
ぜひ、近くに来た時はフラっと立ち寄ってみてください。

寺院コム

お寺の情報サイト「寺院コム」さんからお電話をいただき、
アートマンの商品を取り扱っていただける事になりました。
ありがとうございます。


ロットがまばら、常に限定生産の僕らの商品。
それを理解した上でOKしていただきました。
http://ootayakkyoku.cart.fc2.com/


この「寺院コム」さんのサイトは今まで僧侶向けだったそうです。
今後は一般の方に情報発信をされていくサイトへ変えていくのだとか。
お寺が開かれていくようで何だかうれしいですね。


僕がいる仏壇業界でもそうですが、どうも変化をいやがる体質です。
歴史や伝統があるものってのは大抵同じような体質になりがちです。
業界内にいると周りが変わろうとしないので、自分も大丈夫だと錯覚してしまいます。


川の水がたえず流れているように、同じに見えて変化をしています。
同じ場所に留まっているようでも、気がついた時には下流に流されていたりします。


動ける時が一番幸せ。
にっちもさっちもいかなくなった時では何もできないはずです。


いろいろな意味で変化に恐れず、対応していきたいと思っています。


紹介した「寺院コム」さんではアートマンのNY個展の告知もしていただきました。
ありがとうございました。
業界でも少しは有名になれるかもしれません。

仏壇は代々引き継ぐという考え

本日、仏壇のお洗濯をお願いされて引き取ってきました。


古い仏壇を直して使えるという事を知らない人が多くなってきました。
ってそもそも仏壇とは家長が引き継いでいく物なのです。


仏壇を購入する時、数百年繁栄する家になるようにと願いが込められている。
だから、昔の人は必死の思いでお金をためて仏壇を購入した。


仏壇を買うまでにはストーリーがあった。


仏壇を苦労して買った。
それを次の世代、次の世代と語り続ける事ができる家の仏壇は古い。
世代間のコミュニケーションが取れている。


今日、引き取った仏壇は江戸時代の物。
そこのおばあさんが口にするのは「昔の人が苦労して買った仏壇」という台詞。
聞くとここの家の老夫婦は貰い合わせだったそうだ。
血縁関係はないが「ご先祖」が守ってくれるという感覚は根強い。


ご先祖のストーリーが語れる家は正直すばらしいと思う。
口伝えで何世代も間語り続けてきたのだろう。


今回、僕が直す仏壇。
これでまた50年以上は使ってもらえる。
50年後もまた直して欲しいと思う。
仏壇のストーリーを語り続けていって欲しいです。

自分の幸福論

兄に子供が生まれました。
埼玉で暮らしているので年に何度も会えないだろう。
明日、母が尋ねに行くそうだ。
母親は本当にうれしそう。


結婚して13年目だが、僕には子供がいない。
2人いる兄には2人づつ子供がいる。
長兄の子供は僕になついてくれている。
子供ってのは可愛い。
話をしていても自分の想像してる答えではない事を答えてくれる。
意外と子供の意見ってのは作品のヒントになったりする。


実際、人が入れる仏壇「カンタカ」は伝統工芸の勉強にきた小学生の一言がヒントになっている。


でも子供は作らない。


僕には昔から自分なりの幸福論ってのを持っている。
この話を人にするとよく説教をうける。
何故か僕を説得しようとする。
もしかしてちょっとおかしな論理なのかもしれない。
批判のある方もいると思いますが、どうぞお付き合いください。


僕の幸福論は完璧を望まないって事。
一つかけさせた幸せ、これが僕が望む幸福論です。


多くの人は全てを手に入れようとする。
お金、恋愛、仕事などなど欲するものは全て欲しい。
それは「欲」につながる。
得られなかった不幸となる。


僕は最初から一箇所欠けさせておく。
それが自分の子孫。
たぶん、名を残そうとしている自分にはもっとも必要な事なのかもしれない。
でも、何かを捨てる事で自分の望む事を手にしたいと思っている。


日光東照宮には「逆さ柱」という物が存在する。
わざと柱を一本だけ上下反対にして完成させている。
ようするに完璧に仕上げると、その後に待っているのは崩壊だという思想がそこにある。
理解できる。


結婚しない人、子供がいない人ってのが普通じゃないって思う人が結構多い。
普通が一番だと思っている。


僕みたいに普通の生き方を選択しなかった人の生き方は普通の人には理解されにくい。


普通に生きていて手に入れられる程、僕の望む人生はきっと甘くない。


逆に僕の活動は子供がいないからできる。
夢なんて暮らすだけだったら、邪魔な存在だ。
現実という地に足をつけた生活をしなければいけない。
人生において冒険なんてもっての他だろう。


自分の子供を見せてあげられない事は親不孝かもしれない。
その分がんばろうと思う。
親が誇らしいと思う人間になってあげようと思う。

夏が終わっていく

お盆が終わると我が家の仕事は秋彼岸に向かっていく。


気分は秋です。


そのおかげか?少し涼しくなってきました。


お提灯が並べれられていた入り口付近もこんな感じで殺風景
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さびしく五重の塔が残るのみ。
少し前まではこんなんだったんですがね。
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店内で季節を感じます。


今日からこの場所を改装します。
改装といっても僕一人で適当にやるだけですけども。


店の入り口付近って顔でもあるのでお洒落にしておきたいですね。


心配なのは僕の腰。
何か痛めるのが癖になったかも。
最近、変な体勢で仏壇を持ち上げると痛めてしまう。


自分の衰えも感じる季節の変わり目です。

中日新聞・三河版に父登場

父記事 のコピー
僕の父親が始めて主役で記事に登場です。

三河版ですが写真入で結構大きく載っています。
ぜひごらんになってあげてください。

人と人が紡いでいく

この1週間で多くの人と出会い、また考えさせられてきました。
昨日の日記でも書きましたが、自分の事を人に伝えるという作業は自分の事を見直す良い作業です。
それをやる事で自分が進むべき道、NYで伝えるべき事が分かってきたような気がします。


2日ほど前に久米繊維のOさんからの紹介で滋賀大学の教授が僕の作品を見に来てくれました。
滋賀大がある彦根は彦根仏壇の産地。
僕と同じようなジレンマに陥った職人が沢山いるそうです。
良い物を作りたいが、良い物は売れない。
伝統を残したいが、このままでは消滅してしまうという不安。


僕らみたいな活動ができる事が幸せなんだと思う。
三河仏壇の職人同士が仲良く、親方世代も応援してくれている。
他の産地から見たら、これこそが奇跡なのかもしれないです。


300年続く伝統という物を動かす事は容易ではありません。
でも時代に必ずターニングポイントはやってきます。
船ができて、飛行機ができて、人と物の流れが簡単に海を越える。
これをピンチととるか、チャンスととるかで目指すものが変わってくる。


今までは中国からの物の流入に対抗する事ばかりをやってきた。
しかし、僕たちが目指すのは世界に三河仏壇で作られた物を流出させる事だ。
この時代は日本の枠を超える良いチャンスなのかもしれない。


また昨日、ひょんな事で知り合った大川興行さんから紹介していただいた方が僕の作品を見に来てくれました。
ニューヨーク現代美術館で松井ニット技研さんが作るマフラーのコーディネーターをやった方です。
僕らの活動や作品に興味を持っていただきました。


世界を本気で視野にいれた時、何かが変わる。
できるといいなぁって思っていた頃は世界は遠かった。
NYで個展をやろうと決め手から急に世界が身近になった気がする。


まだ僕らは可能性があるだけのグループ。
しかしNYでの個展を大きなターニングポイントにしたいと思っています。
ご期待を!

自分の話す事で自分を再確認

本日はラジオの生番組&ドキュメンタリー番組の収録。
かなり語りました。


自分のやっている事を論理的に考えるには誰かに伝えるのが一番。
また自分のやっている事を他者に伝えようとする事で自分の中で再認識される。
それで自分の進むべき事、問題点が分ったりする。


伝統は伝える事。
その素晴らしさは物で残って来ました。


しかし、現代は言葉で伝える必要が出来て来ました。
伝統の背景を語る事で消費者の心をくすぐる。
確かに大切なのだろう。


三河仏壇という300年の歴史を次世代につなげるためにできる事をやらなくては。

明日午前9時頃に「FMおかざき」に登場です

明日の午前9時頃に地元FM局の生放送にゲスト出演します。
http://www3.yamasa.ne.jp/fm/pp.nsf/6c84cd2dd607994149256a3400344182/ca8d83d76927b8f2492574980007d2a3?OpenDocument&Date=2008-08-15


この放送局に出演するのは2年ぶり。
前回は「あの世の歩き方」という書籍を出版した時に呼んでいただきました。
あの時も確かお盆だった気がする。


放送エリアは愛知県の岡崎市と狭いですが、安心してください。
インターネットで生放送で影像付きで見ることができます。
http://www.763.fm/live.html


トークは久米繊維さんでやったトークライブ以来。
久米繊維の社長さんに鍛えられた話術を明日は披露してきます。
ぜひ9時過ぎにパソコンの前に集まってくださいね。

NYで僕の仏像コレクションを展示

NYに発送する荷物に急遽押し込んだ物があります。

仏像です。

それも全く高価な物ではありません。
長年仏壇の中でお参りされてきた本尊。
おみやげ物屋さんで購入したと思われる素朴な仏像。

処分して欲しいと依頼されて僕の手元へやってきた仏像達です。
仏像を処分する気にはなれなくて僕のアトリエで飾られていました。

日本で手を合わせる文化の紹介をしたいと急遽思いました。

新しいスタイルも大切ですが、日本人の心の屋台骨を支えてきた信仰の力。
日本人には無宗派の人が多いなんて全くのウソ。
日本人ですらそのウソに騙されている。

多くの人が神社のお祭りに遊びに行ったり、
夏には神社への奉納花火が夜空に打ち上げられるのを楽しんでみている。
受験の時にはお守りを身に付け、厄年には厄払いに行く。

日本中宗教行事だらけだ。

日本人は宗教行事が当たり前すぎるんです。
だから無宗派だという。
本来は多宗派なのです。
仏教行事も神道行事もキリスト教行事も宗教行事だったら何でも参加するのがこの懐が深い日本民族。

YESとNOの文化では推し量れない深さ。
日本人でも意識していないので分からない日本独特の信仰風習。
日本人の間ではきっと宗教戦争は起こらない。
新しい宗教が現れた時、その宗教がありがたいものならば、宗教の中に加えていける寛大な精神があるからです。
興味がなければ無視をするだけ。

そんな日本人の独特な宗教観ってのも、NY個展で紹介したいなぁって思っています。
台所には恵比寿・大黒を祀ったりする風習とかね。


写真は関税用に撮影した物。
仏像小
仏像小2
お線香にいぶされて金箔がよい鈍さになっています。


さぁて、そろそろお盆。
お盆のスタート時間があまりきっちりとしていないのもまた良いですね。
日暮れ時、祖先があの世から帰省する時間です。

GQジャパンにアートマン登場

アートマンジャパンがファッション誌に登場です。
それも世界を代表する雑誌「GQ」の日本版です。
http://www.gqjapan.jp/
良いのか?


昨日取材がありました。


本光寺さんにまた甘えて撮影場所を提供してもらいました。
なんといってもGQですからね。


三河の歴史ある場所で撮影してもらい、素敵な写真となりました。
撮影が本光寺という事でjbstyleの武将屏風の前で僕と塗師が決めのポーズをしております。


記事はリンククラブのライターさんが担当してくれるのでコメントも超気楽でした。
http://www.mikawabushi.jp/sozai/tuzuki/media/P07-10.pdf#search='仏壇 アートマン'


GQの担当の方も本光寺さんの雰囲気を気に入ってくれたようでよかったです。
東京から凄い機材を山積みで来てくれたので本光寺パワーを受け取って帰ってもらえたかな?


僕らが乗るのは9月下旬の発売される号だそうです。
丁度NYでの個展中。


何か気持ちが盛り上がっています。
頑張るしかないね。


発売のときはぜひ買ってね。
もちろん今回は全国の書店に並びますので。

祖霊と暮らす3DAYS

お盆という不思議な習慣。
祖霊と暮らす3DAYS。
現代社会においてもこの風習がなくなる事はない。


お盆は正式名を盂蘭盆というなんてつまらない講釈はするつもりはありません。
実際のルーツをさがすと仏教行事かも怪しくなってしまう。
だいたい仏教自体が「魂」や「霊」なんてのを認めていないのですからね。
いないはずの「祖霊」を仏教行事で迎えるってのが不思議な感覚です。


祖霊がお盆休みに戻ってくるって考え方は凄い昔からあったんだと思います。
祖霊に戻ってきて欲しいと思う気持ちは子供の里帰りを願う親のような気持ち。
七夕の日に出会う彦星と織姫みたいな感じかな。


いつの頃から「霊」に対してネガティブになったのだろう。


僕は下手な仏教書よりも「水木しげる」さんの本を読んだ方が勉強になると思います。
ある本の中の一文です。
「唯物論は科学技術の発展には有効だったが、逆に精神世界を小さくしてしまったように思えてならない」
僕も全くの同意権です。
数値や数量に表せない事は存在しないと思いがちです。
でも身近な「0」という数字だって存在はしていない。


昔から持っていた日本人の死生観は本当は朗らかな物でした。


仏壇は本当に身近な物だったはずです。
きっとそこには作法もなにもない。
祖霊とコンタクトが取れる場所として家族が集まった。
手を合わせ、見えない存在を感じていたと思います。


そんな雰囲気を作るのも仏壇の役目だったのかもしれません。
薄暗い中に蝋燭のほのかな灯火。
仏壇の前に飾られた提灯、その中で回転する走馬灯。
そして線香の香り。
長い歴史が作り上げた異空間、それが仏壇なのかもしれません。


人がある種のトランス状態に陥る工夫がされているのかもしれません。


ぜひ明日からのお盆は仏壇の前に座り、祖霊とコンタクトを試みてください。
精神世界を広げる一番の有効な手段だと思います。

サムライ三河武士がサムロック三河国へ

今日の日記は2本立て


僕も加盟している地域ブランド「サムライ三河武士」の名称が変更になりました。
キャラクターイメージが立ち上げ当初からサムライとロックンロール。
その2つをかけあわせて「サムロック」というブランドとして新たにスタートです。
http://www.samurai-nippon.jp/


現在、サムロックという新しいブランド立ち上げに伴い、あの表参道ヒルズのB1にてブランドショップを期間限定でオープン中。
お近くに行ったときはぜひ立ち寄ってみてください。
僕のサムライ人形もサムロック人形と名前を変えてお出迎えしております。

本日より地元ケーブルテレビにて密着番組放映中

本日11日より31日まで三河湾ケーブルテレビで15分の密着番組が放映中です。
http://www.sky-1.co.jp/html/prgm1/index.html
何と1日3度の放映。
地元のケーブルテレビだからと気軽にコメントしているので今までになく方言まるだしです。


見たい人は8月終わりまでに幸田もしくは蒲郡に来るべし!
意外と良い内容でした。


かなり密着時間が長かったので編集作業が大変だったと思います。
担当のHさんご苦労さまでした。
ゆっくりと休んでください。

伝統について

自分が話す言葉がグラグラ変わってはいけないと気をつけています。


弱気になる時、調子に乗っている時、どんな時でも同じ言葉を言えるように心がけています。


そんな中で必ず言葉にする事があります。


それが「伝統」についてです。


「伝統」は人が興味を無くしてしまった瞬間から滅びていきます。
守っていきたいとか、好きだからとか「伝統」は人が支えて残ってきました。
作り手が頑張って残してきた物ではないのです。


だから、僕は興味を持ってもらう為に新しい作品をつくり、いろいろな所で発表しているのです。
そしてもっと多くの人に好きになって欲しくてNYを目指しているのです。


これが僕の行き着いた答えです。


中々、自分のやっている事を上手に説明できなかった時代がありました。
やはり、自分で説明できない事は他者も理解できない。
人が納得できる言葉って必要です。


昔から言葉には魂が宿るといいます。
言霊です。
言葉によってパワーを与えられると信じています。


また多くの言葉にパワーを頂いてきました。


伝統を次の世代に伝えていく、とてもパワーのいる作業です。
でも迷うから答えが見つかる。
悩むから前に進める。
引きかえさなければ、何か達成できている。


とにかく、自分のやっている事の説明ができるようになっただけでもかなり成長したと思います。


本日は朝7時から地元の川清掃に参加してきました。
よい汗をかきました。

ITmediaさんの取材記事

ワンダーフェスティバルに出展時に取材を受けたITmediaさんの記事がネットにアップされました。
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0808/07/news063.html
イベントがフィギュアの祭典だったので、人形での一点勝負。
自分なりに良くできた展示だったかな。
おかげで多くの人が足を止めてくれました。


見せ方ってのも少しずつですが、分かってきたような気がしています。
NYでブレイクさせてこようと思います。

リンク: 時代は仏壇なのか!? 仏壇ロボフィギュア「クロート」が素敵すぎる - 速報 ニュース:@nifty.

NY船便第一弾完了

神輿・ワンフェスのおかげで遅れ気味だった発送。
疲れや体の痛みと戦いながら何とか昨日海運会社の倉庫へ搬入してきました。
その写真を撮るのを忘れるくらいあわただしかったです。


関税の書類を作るのに海運会社勤務の友人に仕事を終わりに店に寄ってもらって手伝ってもらいました。
ありがとうございました。
12時近くまで付き合ってもらいました。
また今度何かおごるね。


いろいろな人が少しづつ協力してくれて、NYへ向かっています。
本当に皆さんありがとう。


少し一息です。
昨日はNYの単独個展となって初めてゆっくりと寝れました。
8時間睡眠です。
さらにロン毛化していた髪の毛もバッサリと切ってきました。
頭も軽くなりました。


来週は地元のミニFMに生出演、雑誌とテレビ取材。
お盆ウィークは仕事以外が忙しいです。
NYの告知が出来る場所があればどんどんしていきます。


そういえば、そろそろ東海テレビの放映がある頃かもしれませんね。
放映日が決まったらアップします。

ワンフェスに参加してきました

玩具の祭典「ワンダーフェスティバル」へ初出展してきました。


朝の1時に起きて、2時出発、そして夜の11時帰宅の弾丸ツアー。
疲れたけど面白かったです。


会場は聖地:東京ビックサイト。
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7時に到着した時には既に来場者の長蛇の列。
ここに並んでいた人がきっとあの事故に巻き込まれたんでしょうね。
まさかこの時には思いもよらなかった事でしょう。


今回一緒に展示したのはゴジラクリエーターの森さんと戦国ブランドもののふさん。
武檀を改良して怪獣とのコラボ。
玄武を屋根に白虎を内部に宿した神殿です。
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屋根の上の玄武は超かっこいいです。
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さらに今回から「アートマン人形」から「クロート」と名を変えて初のお披露目となった仏壇フィギュア達。
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ビックサイト内でガッツポーズのゴールドバージョン。
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注目度は抜群でした。
美少女系のフィギュア以外でこんなにバシバシ写真を撮られたブースはないでしょうね。
初出展だったので反省する点もありましたが、面白く参加できました。


次回は今回のエスカレーター事故の関係でなくなる可能性があるそうです。
残念ですね。

アートマンwithお神輿

岡崎市の5万石神輿に参加してきました。
三河仏壇の職人が作った巨大神輿を70名程で担ぎました。


まじで重たい。


暑い。


でもなんか楽しい。


それが毎年神輿を担ぐ理由でしょうね。


三河の職人だけでは担ぎ手が少ないので、名古屋仏壇の職人さんにも毎年お手伝いしてもらっています。
名古屋仏壇の青年部の皆さんどうもありがとう。

僕たちアートマンの集合写真って本当に少ない。
神輿の取材をしてくれた記者さんに写真をとってもらいました。
こんな写真もいいね。
神輿


一夜あけて体はバキバキ。
今晩2時にはワンフェスへ向けて東京に出発する。
僕の体はもつのか?
いやもたす。


ワンフェスの積み込みもほぼ完了。
岡崎の夜空に上がる花火を今夜は遠くから眺めながら一杯やろうと思っています。

NY向けに梱包開始

8月6日に船会社の倉庫へ持っていく事になり、
ボチボチ準備を開始しはじめました。


この龍のオブジェがやっかいです。
傷つけないように固定していかなきゃ。
無事に送れるといいな。
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まだまだ準備段階。
たぶん前日にやる事になるんじゃないかな?


気がつけば8月突入。


案外NYは近いなぁ。


焦るぜ。
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