御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

2011年06月の記事

震災ボランティア&復興ボランティア視察に行ってきました

東日本大震災が発生して初めてアートマンの伊藤君と現地に行ってきました。
今回はいつもお世話になっている芸能プロダクション・大川興業さんの大川総裁にご同行させてもらいました。
南三陸町全景


きっかけは総裁から僕の携帯に送られてきた被災地からの写真でした。
「お仏壇やお位牌が大変な事になっているので、どうにかできませんか?」というメールでした。
震災位牌2
瓦礫の中にある仏壇の写真は衝撃的でした。
震災後直ぐに必要ではない事は分かっていたので、震災発生後3ヶ月たったこの時期に現地に入っていろいろとお話を聞く機会を作らせてもらいました。


せっかくなので現地に行ってボランティア活動もしようという事で、大量の支援物資を車に積み込んでいく事になりました。
被災地支援1
さすがにこの量は伊藤君のハイエースでは積みきれないので強力な助っ人に同行してもらう事になりました。
それが日本ガーディアン・エンジェルズさんです。
ガーディアン・エンジェルズさん達の2トン車に一杯の荷物を積みこんで東京を出発。
仙台を抜けて南三陸町に初日は入りました。
初日と2日目は物資を直接渡してきました。
いろいろと物資をご協力いただいた方々ありがとうございました。


3日目に現地の仏壇や位牌のリサーチを開始してきました。
ニーズにあった支援、また地元の業者の迷惑にならない支援はどういう事なのかをいろいろな所で聞いてきました。
写真やアルバムと共に拾得物として位牌も上がっているという事を知っていたのでとある町の役場の方に紹介してもらって拾得物を保管している体育館に行きました。
被災位牌
綺麗に整理されて位牌だけをまとめて保管してありました。
一つ一つを間近に見て、津波の凄さをあらためて感じました。
壊れた位牌は本当に痛々しいです。
多くのお位牌は持ち主が分からずに、またどこから流れてきたものかもわからないので自分の家の位牌とめぐり合える方はあまりいないと仰っていました。
お位牌以外にも仏像や掛け軸なども保管されていました。


その会場で写真の修復をされている方とお話する事ができました。
位牌や仏壇は今後絶対に必要になる物だからと言っていました。
ぜひ頑張ってプロジェクトを立ち上げて欲しいと。


その後、近くのお寺を数件まわって現状を聞いてきました。
お寺が抱える問題が少し見えてきたような気がしました。


ここで書きたいことは多々あります。
いろいろな人から震災当時の体験も聞く事ができました。
その人達が背負ってしまった物の大きさはもの凄いものです。
僕が表現するべきことではないので、書きません。
皆さんが現地に行って聞くべき話です。


人間は車のような機械ではありません。
ガソリンを一杯入れておけば走り続けれるなんて事はできません。
皆、倒れるかどうかのギリギリで立っているような状況なんだと思います。
仏壇製作技術が役立つ支援が本当に必要だと実感しています。


単発でやって「よい事やった」なんてのは支援ではありません。
やはり長期にわたるプロジェクトにしなければいけません。
問題は山積みではありますが、まずは前に進む事ですね。


僕はまずは今回出会えた方々の為になる事から始めていこうと思っています。
僕だからできる事が見えたので。


帰りは大川総裁に岩手でわんこそばをご馳走になりました。
2011062818410000.jpg
美味しかったです。


家についたのは次の日の午前5時過ぎでした。
また来月も行く事になると思います。
一歩づつですが、誰かの為に、そして伝統保全の為になる事を実践していくつもりでいます。
ずーっと付き合ってくれたアートマンの伊藤君本当にありがとう。
南三陸町で調子に乗って伊藤君の車を運転して悪路につっこんでスタックさせてしまってごめんなさい。
被災地で大川総裁と共に車を被災させてしまいました。
車はまる
助けてくれたガーディアン・エンジェルズの皆さんありがとうございました。
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幸運と不運について

5年ほどまえ「あの世の歩き方」というイラスト本を出版しました。
出版社の倒産で幻となってしまった本ですが。


その時にいろいろな本を読み漁って世の中の成り立ちを自分なりに整理しました。
世の中は人と人がつながっていてバランスよくできているのだと思います。
幸運の人もいれば、不幸な人もいる、とうぜん何処かで平均的に釣り合いが取れているはずです。


「シックス・センス」で有名なM.ナイト・シャマラン監督の作品でブルース・ウィルス主演の「アンブレイカブル」という映画があります。
不死身のヒーローの影で理不尽な病気で苦しむ人間がでてきます。
強い人がいれば、世の中のバランス上、弱い人が生まれてしまうという仏教的な哲学が盛り込まれた作品です。
さすがインド出身の監督です。


僕もこの考え方が好きなんです。
自分がアンラッキーだったら、どこかで誰かがラッキーな思いをしている。
自分が幸福だと、誰かが不幸だったりします。
自分だけに幸福が続くと、知らない誰かを不幸のどん底に突き落とす事になるのです。


もう一つ同じように「人間球体説」ってのがあります。
人間の心は半球体状に出来ていて、綺麗な丸を作り出せるパートナーがいると考える説です。
人が恋をするのは、自分とぴったり合う半球体の持ち主と出会うためなんてロマンティックな所へ行くのですが。
運不運もこんな感じで知らない誰かとつながっていて、その人が不幸な時に幸運が舞い込んできて、逆にその人が幸運だと何をやっても上手くいかない。


そう思えば不幸も何となく乗り越えられるような気がします。
不幸だと嘆く必要もないですしね。
幸運が自分の所に訪れる時をゆっくりと待てばいいだけですので。

世界へ向けて再び

ジャパンブランドで外部サポーターとして協力してもらっていた佐賀関さんがニューヨークより来日。
3日間一緒に行動してもらいました。


佐賀関さんにはニューヨーク個展の時にお世話になり、それ以来懇意にしてもらっています。
ニューヨークではお洒落レストランを数件ハシゴ酒していただきました。
ちなみに佐賀関さんはニューヨーク在住の日本人アーティストを取りまとめてJ-Collaboというグループを作っています。
何故か僕もメンバーに入れてもらっています。
http://j-collabo.com/


補助金が0となって企画を大幅修正せざるおえなくなったので、コラボが決まっている山形の天童木工さんの本社でお詫びをかねて行ってきました。
コラボ商品は4アイテムから1~2アイテムに変更。
三河仏壇で買い取るはずの商品も天童木工さんが無償で提供してもらう事になりました。
佐賀関さんにはデザインをお願いしてあったので忙しい中を山形まで同行してもらったというわけです。


山形までの往復路はかっこうの打ち合わせ時間となりました。
再度世界へ向けての話が大きく進展しました。


まずはJ-Collabo所属のアーティストのデザインした物を三河仏壇の技術で製作する事が決定。
9月上旬にニューヨークで開催されるイベントでお披露目、さらにその月の下旬にアトランタで開催される展示会に出品して販売する事になりました。
早速三河に戻って佐賀関さんを交えて職人仲間と打ち合わせをし、製作に取り掛かっています。
さらに天童木工さんの提供していただく商品にJ-Collabo所属のアーティスト・デザインを三河仏壇の技術で製作して、来春にニューヨークで発表する予定になりました。


日本の伝統は大きな岐路に立たされています。
消滅の危機なのですが、伝統に携わる人間達は案外とアクションを起こしません。
対岸の火事なんて騒ぎではないのですが、無策のまま時が過ぎるのを待つのみです。


僕が佐賀関さんと知り合ったきっかけは、ニューヨーク個展の時をやった時に多くの人に来てもらおうと思って、インターネットでニューヨーク在住の日本人のHPを探してメールをしまくった中の一人です。
自分の思いと困っている事を素直にぶつけただけです。
みっともない事を皆やっているんです。
情熱の多くはみっともない事の積み重ねです。


今回も壁が立ちはだかり、諦めるなんて選択枝がでてきました。
こういう時こそ、みっともないくらいの事をしなければ。
先が見えない時だからこそ、泥臭い事が必要なんだと思います。


とにかく、首の皮一枚の所ですが希望が残っています。
まずはそれに向けて頑張っていきます。


もちろん、僕の周りには佐賀関さんに匹敵するスーパーマンが数名いますので。
そちらとのコラボも進めていきます!


壁を階段のように上って行きます。


そんな希望的な話の中、現実はというと、いろいろと出かけていたので職人仕事が山積みです。
まずはそれを片付けなければ……。
休む暇は当分ないなぁ。

たまには愚痴を

今日書かないとまた更新できそうにないので眠い目をこすりながらの日記更新しております。


まだお知らせしていない事があります。
三河仏壇で進めてきたジャパンブランド事業が国から採択されませんでした。
実に残念。
継続事業、それもコラボレーションが3件も決定している中で書類審査だけで落とされてしまいました。
仏壇技術を海外で販売しようとするのに1年で売上結果がないからって排除しちゃうんですね。
将来性とかもう少し見てよ……なんて事は数週間前なら書いていたでしょうけど。
所詮補助金、風が変われば流れも変わる物です。
ガタガタ言ってもしょうがないので前に進むのみです。


そんな中、本日ジャパンブランドを運営していた組織の会議を実施しました。
補助金はなくなり、資金は乏しいですが、その中でも会を存続していく事を皆で決めました。
お金がないので逆に事業に関しては真剣になります。
本当に三河仏壇の為にと思う事が実はできたりします。


この数年間、僕は僕を押し殺してきました。
たくさんの現実と向き合ってきました。
仕事でも私生活でも乗り越えられないような大きな壁が現れて、心が折れそうになってばかりでした。
しかし、1度も逃げる事なく進んできました。
絶望って言葉がぴったりくる数年だったかもしれません。


がんばれば、結果がでるなんて事ないのは何度も経験しています。
僕が目指すのはもっと高い、高い、高い所です。
最初から苦労するのは覚悟の上。
ただ、嫁にだけは付き合わせてしまって申し訳ないと思っていますが。


補助事業から解放されて、やっと僕が僕らしくなれると思っています。
自分が自分の立場を作って、自分が自分らしくない事をやらして、それで自分自身で悩んでしまって……実にバカですね。
120%の力を出してしまったので、採択されなかったのかもね。


僕はアホです。
玩具が好きで、1950年代の家具が好きで、ビールが好きで、読書が好きで、昼寝が好きで、おにぎりが大好きなただのアホです。
アホがつまらない知恵をつけても、結局アホがスーツ着ているだけです。
ブログを書けない間にそれを再認識させてもらいました。


それに気づく間には名古屋でのコドナナイト、憧れのキタイさんと一緒にやれた大学のワークショップ、僕の周りの輝いている人たちとの会話で助けて貰いました。
そんな人たちに触発されて、今またアホなプロジェクトを考えています。
もしかしたら僕の集大成の企画かもしれません。


泥の中から白い蓮は咲きます。
逆に泥が無ければ白い蓮は咲きません。
その泥こそが僕を高みに導く為に用意された試練なんですね。


国のタガがはずれた僕は完全にリミッターが破壊されいます。
次の展開は誰にも予測できなくなると思います。
おかげで視野が本当に広がっています。
鋼が叩かれると強くなるように人間の心も同じように強くなっていくんですね。
僕らしさがパワーアップしていますので、お楽しみに!
次のプロジェクトが上手くいったら褒めてくださいね。
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