御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

2014年12月の記事

一年間お世話になりました

今年もあと少し。
あいかわらず、凄い楽しい一年間だった。
お付き合いいただいた方々、本当にありがとうございました。

振り返ると1月にはベネチアに行くことから始まる忙しい一年だった。
漆プロジェクトを本格的にスタートさせて衆議院議員会館で漆勉強会&作品展示なんて不思議なこともやりました。
3月には被災地イベントをやり、一緒に位牌修復ボランティアをやっている大川興業の大川総裁と気仙沼の防災担当者だった穀田さんを岡崎に呼ぶことができた。
都知事選、衆議院議員選でも総裁の取材に付き合ったり、僕自身も選挙活動の手伝いしてたりして楽しかった。
スパー僧侶青江さんに誘われて増上寺で行った僧侶フェス「向源」でウルトラ木魚を使った人形供養もやった。
念願だった暗闇ごはんを青江さんと岡崎でやれたのも面白かったな。
ウルトラ木魚を作ったこともあって京都や地元などでお話する機会が増えた。
池口さんの京都のお寺で仏壇ナイトを復活できたし、僕の店からすぐ近くの正楽寺で行われた大草尋常笑楽校で講師もやった。
政治45°ってトークイベントを衆議院議員の青山周平と定期的におこなったり、FMおかざきに一緒にでたりした。
ちょっとだけ話術も上達した。
犬も1頭ふえた。
自分の会社も立ち上げた。
ちょっとだけ素敵な未来が見えてきた一年だった。

「楽しい事をするんじゃく、嬉しい事をする」
そんな覚悟で臨んだ一年だったけど、結局楽しいことだけしちゃったような気がするなぁ。
嬉しい事は来年にとっておこう!

また来年!
そして一年間本当にありがとうございました。
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怪獣供養について

 新しい物は作る作業と同時に作った物をどう使ってもらうかを考えるのは凄い大切です。
特に斬新な物を作ると「面白いね」で終わってしまい、ビジネスにつながらない。
当然ながらメディア露出での宣伝効果は期待するのだが、発表する物が売れないのでは物づくりは続かない。
ウルトラ木魚もそうだ。
ウルトラ木魚をどこで使ってほしいかを作ると同時に提案していた。
それが「怪獣供養」である。

 日本人は供養を大切にする。先祖供養から始まり、針供養などの不要になった道具の供養もする。
それだけではないアニメや特撮のなどの実在しない存在まで供養する。
例えば「あしたのジョー」の力石徹はお寺で法要をやっている。
それだけではない「北斗の拳」のラオウも法要を行い、数千人が焼香に訪れた。
魂が宿るはずのない2Dのキャラクターですら死したら手を合わせるのが日本人だ。
そして忘れてはいけないのは供養をしているのは主人公のライバルや敵だった人物である。
この日本人が持つ情け深さは特異な物であるが、大切にしたいと僕は思う。

 ウルトラ木魚を作った時にリアルな「怪獣供養」をしてほしいと思った。
実相寺監督がウルトラマン35話で子供たちに伝えたかった命の大切さは供養という行為で伝わるはずです。
供養を宗教行為ではない「今までありがとう」を伝える行為である。
そして「ありがとう」が言える最後のチャンスである。
子供たちがウルトラマンと戦わせた玩具の怪獣。
きっと一度も怪獣達をウルトラマンに勝たせてあげなかっただろう。
最後手放す時に供養という形でお礼を伝える事ができればいいと思う。
その木魚の形がウルトラマンだったら子供たちは喜んで木魚を叩くだろう。
深い意味は大人になってから分かればよいと思う。

物事は口にすることで実現する。
4月には東京芝の増上寺(浄土宗本山)で実施された向源というイベントでウルトラ木魚を人形供養で使ってもらった。
http://www.huffingtonpost.jp/kohgen/ultra-mokugyo_b_6381150.html*ハフィントンポストさんの記事
そして8月のお盆期間中には円谷プロがプロデュースする「怪獣酒場」でウルトラ木魚を使った怪獣供養を実施してくれた。
http://www.kaiju-sakaba.com/information/information.php?id=39
そして僕の気持ちは少しでも理解してくれる人がいる。
当初は1カ月限定の発売だったが全国から注文をいただいた。
その多くはお坊さんだ。
そして子供たちに叩かせたいと僕にお話ししてくれた。
お寺と子供をつなぐコミュニケーションツールとしてウルトラ木魚は存在してもいいと思う。

なお、次回ウルトラ木魚は2015年1月7日から仙台三越さんで開催されるTCJ50にて展示販売されます。
2月には京都にも巡回していきます。

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*画像は怪獣酒場での怪獣供養を行った時の物です

ウルトラマンと仏様

もう10年以上前に自分で彫刻した仏像がある。
モチーフはウルトラマンです。
遠い世界から人類を救いに来る光の戦士というイメージはどう考えても仏さまと一緒だなぁって感じておりました。
そして調べてみるとなんとウルトラマンは国宝でもある広隆寺の弥勒菩薩をモデルにしているとわかりました。
ちなみに弥勒菩薩は釈迦入滅後56億年74万年後に人類を救ってくれる未来に現れる仏様です。
お釈迦様がお亡くなりになり約2000年ですが、ウルトラマンは少し早めに現れた仏様なわけなんですね。

という訳でウルトラマン好きってのは信仰にちかい部分がある。
ウルトラ木魚を作って分かった事があります。ウルトラマンの顔って神々しいんですよ。
悟りを開いた感が半端ない顔している。
大きな目とシルバーの肌、そしてとんがり頭のようなデザインは、アメリカ映画で出てくる宇宙人っぽい顔をしているが、まったく怖さがない。

実は仏像は下から見上げると優しい表情になるようにデザインされている。
それは座って拝むのが当たり前だからだ。
絵画を見るように仏像と目線が一緒になっていては、仏像の本質の部分を感じる事ができない。
ウルトラマンもそうなのだ。見上げてみると優しいお顔をしている。
一見、表情がない仮面のような顔でも角度を変えることで怖かったり優しかったりする。その姿こそ仏像チックであると思う。

ウルトラマンのモデルとなった弥勒菩薩は半跏思惟像と呼ばれている。
ロダンの考える人のように足を組んで物思いにふけっている。
人類を救うことと怪獣退治をすることを悩みながら地球の平和を守る姿までも表現しているかのようだ。
日本のヒーローには、長年日本人の精神的影響を与えてきた事柄が多々入り込んでいる。
当時の大人達がヒーローを通じて子供たちに何を伝えたかったのかを読み解く作業をしてみると面白いと思う。
そして、我々大人が次の世代の子供たちに何を伝えたいのかは、今のヒーローを見ればわかるのかもしれない。

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