御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

2015年07月の記事

漆×駄洒落「うケるしぃ」

自分の考えた物の中で一番アホな物といえば、やっぱり「うケるしぃ」だろうな。

僕の物づくりで一番大事にしているのは言葉です。
キリスト教でも「初めに言葉があった」って言うでしょ。
言葉によって物事は生み出され、そして言葉によって人は動かされるのです。
言葉は神なのです。

漆で新しい事をやろうと考えた時、僕の頭に浮かんだのは女子高生のような響きの「うケるしぃ」だった。
これはまさしく神の啓示です。
漆にケをくわえなさい。
そうすればお笑いの神が下りてきますよ。
その後、次々と漆+一言の言葉が僕の頭に浮かんできました。
「うカるしぃ」「うメるしぃ」「うレるしぃ」の誕生です。
この駄洒落を商品化するためにケ・カ・メ・レの4文字を木で作り、それを漆で塗ってもらいました。
この時、唯一無二の漆と駄洒落のコラボ商品が生まれたのです。

「うケるしぃ」は面白い事を言って笑いがとれる人気アップ。
「うカるしぃ」は受験がみごと合格する学業アップ。
「うメるしぃ」は子供がざくざく産める安産祈願。
「うレるしぃ」はどんな商品も売れまくる商売繁盛のご利益がある(はずです)。

元々漆はその美しすぎる光沢から呪術性の高い物でした。
縄文時代には朱漆のペンダントを身に着けることで邪気を払っていたと考えられています。
漆はお守りとして数千年の歴史があるのですが、案外、誰もそのことに気が付いていません。
邪気を払う力がある漆を身に着けるってのはリアルに守られるってわけですよ。

また本来なら伝統を守るがゆえにお上品な物に使う漆をあえて、駄洒落という日本のお父さん達が大好きな言葉遊びとコラボさせるという大胆な活用こそ僕が目指す御駄物なデザインの真骨頂です。
自然素材である漆は日本人にとって身近な物だったはずです。
しかし、安価な製品に押され続け、漆は使ってもらえなくなっています。
こんな素敵な素材が埋もれていくのは悲しいことです。

漆の英語名はジャパンです。
日本という名を持つのが漆なのです。
駄洒落商品を作っても美しく気品あふれる光沢をだせる漆は本当にすごいと僕は思っています。

ちなみに各5個という小ロット生産でイベント販売したら、あっという間に売れてしまった。
商品で笑いを提供することで、人は幸せになれると信じています。
またイベント限定で生産しようかな?

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