御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

2016年09月の記事

「岡崎市ホーププロジェクト・現代アート×匠の仏壇」

 岡崎100周年事業の一つでもある「ホープ・プロジェクト」で岡崎の匠と現代アーティストとのコラボ作品を作ることになりました。
お相手はフェイク・クリームを使って何でもスイーツ・デコレーションしてしまう新進気鋭の若手作家「渡辺おさむ」さん。
渡辺さんが匠の会所属の匠の中から「三河仏壇」とコラボしたいと言う要望があり、僕の所に話がやってきました。

 仏壇と現代アートのコラボ。何だか面白いことになりそうな予感。
とは言え三河仏壇は数百万もする伝統的工芸品。それを提供できるほどの予算があるわけない。
三河仏壇の名前が出る以上、地元の職人の手で作られた物でなくてはいけない。
簡単に引き受けたけど、結構大変だと少したってから気が付いたのです。
数カ月悩んで決断したのが、僕が数年前にデザインした仏壇の宮殿を提供する事でした。

 その宮殿はアートマン立ち上げて初めて作った作品でもあり、アート曼荼羅屋根という名前をつけていました。
ずいぶん昔に「あの世の歩き方」という絵本を出版したことがあります。
その本の中で、新しい体が手に入るあの世のデパートという設定で絵を書いたのがアート曼荼羅屋根です。
それをアートマンのメンバーが製作してくれた物です。
宮殿本体は中岡崎の平林さん、彫刻は矢作の石川さん、漆塗りは青野の伊藤君と岡崎の匠ばかりなので、今回の企画に恥じる事はない作品です。
それを東京の渡辺さんのアトリエに持ち込んでスイーツ・デコレーションしてもらいました。

 芸術って勇気を出してタブーを打ち破ることで、評価を受けることが多々あります。
仏壇をデコレーションするなんてって思う人もいると思います。伝統仏壇の製造本数は年々減少しており、いつ消滅するか分からないような状況です。
こうやって注目をしてもらえることが本当に作る側からするとありがたいのです。
出来上がった作品は渡辺さんの力を借りて優しい雰囲気になりました。言うなれば「お菓子の浄土」です。

 6月25日(土)~9月4日(日)まで「おかざき世界子ども美術博物館」にて開催されます。
現代アートとコラボしなければ誕生しなかった作品をぜひご覧になってみてください。
ウルトラ木魚も展示されております。
詳しくは岡崎市こども美術博物館専用サイトでご確認ください。
http://www.city.okazaki.aichi.jp/300/305/p019779.html
いよいよ今週末までの展示です。

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