御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

下地・下積みの大切さ

苦労をする事はとても大切です。


僕も短い間でしたけでも、漆塗りの修行に行きました。
我が家の事情で修行を中断せざるおえなかったのは残念でした。


見ていて簡単な事ほど難しい。
平らにする。
これはやってみると本当に大変です。


僕が修行していた所は下地材にこだわっていました。
必ず2種類の砥の粉と2種類のニカワをまぜて下地を作っていました。
それもすり鉢とすりこ木で1時間以上かかて混ぜ合わせて作ります。
この作業が本当にしんどかった。
苦労して作った下地材は大切に使いました。
自分の仕事が遅くて下地が痛んでしまった時、捨てるのが心苦しかったです。


僕は残念ながら下地を上手にやれるようにはならなかった。
2年ほどでいっぱしになれるはずがない。
優しい親方だったので、いつも丁寧に技術を教えてくれました。


親方は今でも言っています。
下地が綺麗にできれば、仕上がりは本当に美しい。
手を抜けば、手を抜いたなりの上がりになる。


アートマンのメンバーと話をしていても、よく同じような話になります。
僕はたまに変な所をこだわるなぁって感じます。
本物の職人として譲れない何かがあるんだろう。


僕は子供の頃、父親や仕事場にいる職人さんとよく遊んでもらいました。
職人に僕は憧れがあるんです。
物を作る事が本当に好きだけども、僕がやる仕事はいつも小さな直し事。
作業に近い。


仏壇を分解したり、洗浄したり、塗りあがったものを組み立てたり。
でも思います。
下地は大切。
作業に近い仕事でもきっちりとした事をやらなければいけない。
僕の仕事が次の塗りに影響をおよぼす。
しいては完成した時の仕上がりにも影響を及ぼすんです。


小さな事の積み重ねが、ほんとうに大きくなっていく。
手が汚れ、服が汚れ、体がつかれて見た目がボロボロになる。
それが大切だと僕は思います。
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