御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

仏壇の洗濯

梅雨空の切れ間の日。
久しぶりに仏壇の洗濯をしました。


最近、いろいろな事が起きたり、引っ張り込まれたりで自分の仕事があまり出来ていませんでした。
きっちと仕事がしたい。
中々自分の思っているように時間が作れなかった。


少し晴れ間もあったのでいつもより早めに仕事場へ行って、
お洗濯のしたくをしました。


昔は廃棄する仏壇をバラバラにして火をおこし、お湯を沸かしていました。
そんな事はできない時代。
火はガスでおこします。


手がつけられる程の温度になったら、重曹と洗剤をオリジナルで配合して湯とまぜます。
昔は苛性ソーダを使っていましたが、自分の健康と環境に配慮して随分前に止めました。


仏壇は金具を抜き取るとバラバラになります。
多いものはパーツだけでも数百個になっちゃいます。
もちろんの事ですが、一個でもなくすとえらい事になっちゃいます。
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バラバラになったパーツを一つづつ洗います。
写真は扉です。
洗っただけでも金の色が綺麗になります。
080710_1105~02



綺麗な水ですすいで日陰に干します。
直射日光のあたる場所に干すと、反ったり、くるったりする原因となります。
また漆は日光に弱いのでなるべく痛めないように日陰に干します。
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乾いたら取り込んで、痛んだところを直します。
今日は修理の仕事をやります。


こうやって仏壇に手を入れてあげる事で新品だった頃に戻すことができます。
数十年の埃や煤で汚れています。
それは仕方のない事です。
でも洗ってあげれば綺麗になる。
使い捨ての時代ってが許されたのはほんの数十年間だけ。
これからの時代はなるべく捨てないというリサイクルの時代。
今回洗った仏壇は昭和4年に作られたもの。
80年近く使われて、僕が手を入れることで寿命がさらに50年は延びる。


こうやって大切に伝えつづけられる物を僕も作っていきたい。
仏壇なんてどうでもいいって人が多い。
でもどうでもいいような仏壇が横行しているのも事実。
何とかしたいなぁっていつも思っています。
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