御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

黄金比にこだわった仏壇

僕が一番最初にデザインした仏壇です。
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コンセプトは美しい仏壇です。
大学で数学を専攻しいた影響でデザインに黄金比を採用しました。
ちなみに黄金比とは人間が一番美しいと思う4角形の比率。
1:1.618です。
約5:8の比率で出来た四角が一番美しいといわれています。
絵画のキャンバスとかもこの比率で作られています。

この仏壇はなるべく黄金比を取り入れてつくりました。
仏壇の性質上、きっちりと黄金比は守れなかったですけども。


黄金比を詳しく知りたい方はウィキペディアでどうぞ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E9%87%91%E6%AF%94


デザインモチーフは田舎にある民芸家具。
何となく懐かしさを感じるスタイルにしたかった。
だから余分な物はなるべく排除しました。
通常4枚ある扉は箪笥のように2枚にして、装飾の為にあった柱も取り外しました。
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塗りにもこだわりが。
仏壇に通常使われる梨地塗り。
普段はスズや梨地粉を使いますが、この塗りには本物の金を使っています。
色が違います。
(写真ではわかりにくいかな)
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最後のこだわりは台。
仏壇は仏間に入れてしまうのでどうしても暗くなりがちです。
なので台の部分に照明を入れてみました。
格子に貼っている和紙は愛知県の小原で作られている手すき和紙を使っています。
光をやわらかくしてくれています。
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今から10年ほど前に全国の仏壇コンクールに出品するために作りました。
自分でデザインして作った最初の仏壇です。
残念ながら賞はいただけませんでした。
まだその頃の仏壇コンクールは製造技術を重視して、デザインを大切にする人はほとんど居ませんでした。
若かった僕は親父世代の職人さんといろいろな場面で衝突しました。
でも今となれば楽しい思い出です。


そしてありがたい事に当初製作した仏壇は売れました。
現在店頭にならんでいるのは3代目。
伝統的工芸品の認定をうけて店先で燐として並んでいます。
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