御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

あの世と交信「テトセ」

仏壇は何の為に存在するのだろう?
この素朴な疑問に僕なりの明確な答えを出した作品が「テトセ」です。


仏壇の概念を「ご先祖様や仏様と会話をする為のツール」と僕は定めました。
「あの世」とかと表現されている異空間と「この世」をつなげる道具という解釈です。
それがこの「テトセ」です。


このデザインのモチーフは昔のテレビ。
それも人類に一番宇宙が近かった1950年代頃、ミッドセンチュリーの家具をモチーフにしています。
もともとがイームズのアームシェルチェアとマッチする仏壇が作りたかった。
レトロなのだが、モダン。
それがデザインコンセプトです。
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もちろん三河仏壇の特徴もばっちり入れています。
引き戸をあけると三河仏壇の特徴でもある花子障子があります。
中央の彫刻には結成しはじめた「アートマン」のロゴを彫っています。
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内部の装飾の基本コンセプトは「来迎」です。
あの世からのお迎えのイメージで彫刻を依頼しました。
僕の中で来迎のイメージがかぐや姫の最後のワンシーンと重なっています。
だから、そのイメージを大切にしています。
長押の下には迎えに来る天女の背中を。
また中央の金具にはお月様を表現しています。
内部を仕切っている壁には光り輝く竹を透かし彫りで表現しています。
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細部の彫刻ですが、屋根の下の部分(須弥壇)にはかぐや姫が探しに行かせた5つの宝を持ったウサギを取り付けています。
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最後に隠れた場所に我が家のロゴの彫刻があります。
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いろいろと遊び心のある仏壇です。
技法はもちろん伝統工法。
カラフルな塗装も全て漆です。
銀の部分はプラチナ粉で仕上げています。
ちゃんと伝統工芸の認定を受けています。


この仏壇を発表した頃から、業界では異端児扱いとなってきました。
ここまで仏壇のデザインを変える人は居なかったですからね。


「テトセ」も全国の仏壇コンクールに出品。
もちろん、全くの無冠です。
少し早すぎたんでしょうね。
やりすぎは受け入れられないという事を勉強させていただきました。


ちなみに仏壇の名前になっている「テトセ」ですが、同名の小説を僕が書き上げました。
もちろん小説のキーワードとなっていくるのが、この仏壇です。
その小説は公募に送って、いいところまでいきました。
http://www.japanlovestory.jp/award01/result_1st/more_machiguchi.php
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