御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

風姿花伝

どんなに忙しくても読書の時間は必ずとっています。
人と接する事の少ない僕の先生は本です。


歴史の本って共感できる事が結構ある。


今、室町時代の能役者・世阿弥の本を読んでいます。
風姿花伝という書物の中で世阿弥は演技を花に例えています。


若さや生まれながらの声や姿の美を「時分の花」。
そういう才能はいつかは散ってしまう。


しかし、「真実の花」は、咲いて、散るという真理が分かっている花は存在自体が美しい。
芸に例えれば、基本を繰り返してきた技術や知識は長い年月の上に身に付き、振る舞い自体が美しくなる。


自然の花は見せるために咲いているわけではない。
然るべきところに、ふと咲いている。


それが美しいというわけです。



老いていく事は悪しきこと。
「時分の花」にしか目がいかないとそうかもしれないです。


ただ気品は老いてこそ手に入れる事ができるかもしれません。
「真実の花」とはまた深い言葉なような気がします。




僕らアートマンも流行りで終わるような「時世の作品」よりも、
いつまでも心に残る「真実の作品」を作りたいと思いました。
スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。