御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

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良い物って……?

昨日、とある彫刻師さんとの話をした時。
なぜ手作りの仏壇が売れなくなったかという話になりました。
「良い物なんだけどね」って言葉。


話をして気がついてのは、作り手が良い商品という言葉を本当に分かっているのかな?って事。


良い商品=手作りだったら、外国生産でも手で製作していればよい。
良い商品=日本製だったら、どんな物でも日本人が作っていればよい。


はたして良い商品ってそんな単純な定義なのか?


日本ではデザインでは商品が売れないと言います。
でも僕は意匠というのはとても大切だと思っています。
良い商品=意匠だと僕は思います。


日本には特有の美意識ってのが存在します。


茶室に質素な花瓶に花一輪。
巨大な仏像。
桜の花が散る瞬間。


そこには日本人の死生観ともとれる奥深い美の世界があるんです。


作り手にとって、そこを意識しないのはダメだと思います。



「こだわりの商品」なんて言葉がありますよね。
あれは売り手の言葉。
作り手は「こだわり」を持ってはいけないんです。
挑戦しつづけているから、良い物は生まれるはずです。



作り手が持つ美意識。
きっちりとした技術。
少しの挑戦。


この3つが備われば、必ず良い商品ができるはずです。


ただ伝統だからやっているでは、通用しない世の中なんですよね。
(通用してしまっている人もいますが)


良い物という定義は僕の中でまだしっかりとは固まってはいないですけど、
つまらない物の定義くらいはわかります。



ただ、残念なのは僕は生粋の作り手ではない事です。
メンバーや職人さん達がうらやましいです。


僕が作れるのは試作品まで、きっちりとした技術が備わっていない。
本当にうらやましい。
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