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御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

石亀の地団太

読書していたら素敵なことわざに出会いました。


鳥にあこがれる一匹の亀。
自分も空を飛びたいと思い、ジャンプするけども少しも飛べない。
亀は自分の背に甲羅ではなく翼がない事に地団太をふむ。


しかし、そんなある冬の日。
狼の群れがその亀や鳥が住んでいる湖を襲いました。
逃げ遅れた鳥は狼の餌になり、飛べない亀も狼の鋭い牙の餌食になりました。
しかし、亀には硬い甲羅がついています。
狼があの手この手で甲羅を割ろうとしても無駄でした。
狼が地団太をふんで悔しがったそうです。


その亀は鳥にあこがれていた事を恥ずかしく思いました。
自分には親からもらった武器がちゃんとあった事に気がついたのです。
ない物にあこがれるのは愚かな事であると気がついたのです。



自分にない物に憧れるのは理解できます。
亀が鳥になれないのは誰でもわかる事です。
華やかに思える空の世界も危険が一杯です。
逆に目立つので狙われやすい。
亀のように防御できる武器を持っている方が良い事もあります。


人生において自分自身の優位点を見出すのってとても大切だと思います。


僕がこのストーリーに話を追加していいのならば、こうします。


亀は防御する甲羅を進化させて硬くて鋭いトゲを何本も背中に作り出しました。
狼の群れさえも寄せ付けない力を身につけました。


たぶん、ここまでのストーリーを作り上げてこその成功だと思います。
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