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御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

仏壇とご遺体の間で

数年に1回くらいご遺体の前で仕事をする事があります。
昨日がその日にあたりました。


仏壇の電気がつかないから配線をやりなおして欲しいとの依頼。
今晩が仮通夜だから。
お客さんの所へ行くとまだ棺桶にも入ってなく、白い布団で寝ているご遺体がお仏壇の前に。
僕は仏壇とご遺体の間で仏壇の電気配線の仕事をしてきました。
親族の方々が集まって僕の作業を見守ってくれます。
よろけたて後ろに倒れたら凄い事になってしまうので、慎重に作業を行いました。


作業が順調に進むと葬儀屋さんがやってきて、「納棺の儀」を行いますといって棺桶にご遺体を入れ始めました。
何となく早く僕の仕事を終わらせなきゃって急ピッチで作業を行いました。
無事に終了すると葬儀屋さんに「お疲れ様でした」と声をかけれて岐路へ。


最近、ご自宅での葬儀が無くなってきたので、こういう経験も極度に減ってきました。
親族や近所の人が葬儀のために手を合わせにきてくれる人を迎える準備を一生懸命やっていました。
葬儀場で行うと楽ですけども、なんか喪主も亡くなった方も他人のような感じです。
キリスト教のミサにでも出たような感覚の葬儀になってしまいます。
田舎の方で場所があるのでしたら家でやるのがとても良いと思いました。
親族の女性陣の方々は接待や準備で大変ですので、家で葬儀をあげれる方は幸せな方だと思いました。
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