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御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

徳川家康と時計

昨日は地元のお寺・西方寺さんにお邪魔してきました。
ここの住職が手作りで「からくり人形」を作成したのを中日新聞で拝見して知り合いと一緒にお話を伺いに言ってきたんです。


江戸時代の本から図面を起こして1年かけて作り上げたのが、このからくり人形です。
091221_1815~01

下のからくり部分も見せていただきました。
主要な部品はすべて木材です。
091221_1815~02
カタカタ動く姿は何とも愛らしかったです。


このからくり人形の原理は時計です。
そのルーツをお聞きしていると出てきた名前が「徳川家康」
おっとここでも戦国&三河が繋がるとは……。


現存する日本最古の時計は徳川家康が所有した物だそうです。
織田信長にも時計は外国から献上されたようですが、信長は時計よりも舶来の帽子と孔雀の羽の方が良いと返してしまったようです。
家康は独自に動く時計の仕組みに興味を持ったようでとても大切にしたそうです。
しかし、機械は壊れてしまうものです。
その修復を津田助左衛門という者が見事に行い、御時計師という役職を与えられ和時計が作られるようになったそうです。


時計の原理を使ってからくり人形が誕生しました。


実は愛知県にはもの凄くいろいろ所に「からくり時計」があります。
ここのサイトにいろいろと載っていました。
http://mediazone.tcp-net.ad.jp/MISO/KARATOKEI/


岡崎公園にもからくり時計があります。
能を舞う家康が動く物です。
20090707_701225.jpg
家康の趣味が高じてからくりという一つの文化が出来上がったと思うと、このからくり時計はとても素晴らしい物ですね。
いろいろな文化が三河武士と繋がっていきます。




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