御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

【新作2】弱仏曼荼羅

奈良のお土産物屋でよく見かける大仏の置物。
これをお土産でもらったおばあちゃんは、仏様を粗末にできずにお仏壇の中に入れて手を合わせます。


お土産物の大仏だって仏様。
有名仏師が作らなくたって、造形が荒くたって仏様。
お仏壇の中に数十年いれば立派な仏様です。


そんなお仏壇で安置されていたお土産用の奈良の大仏が沢山処分されました。
拝まれていた小さな仏様の集合体がこの作品です。
全部で28体をお仏壇の中に並べてみました。
一つ一つは弱弱しいお土産品ですが、沢山集まれば何かパワーを発揮するはず。
鰯の大群が大きな魚を蹴散らすように。

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お土産用の大仏って何か愛おしいです。
奈良に行ったら意味もなく購入してしまいますよね。
価格も手頃。
小学校の修学旅行で僕も購入した覚えがあります。


ここからが日本人らしい。


それを貰ったおばあちゃんは「ありがたい仏様」だという事で仏壇の中にちょこんっと置いてしまいます。
そして置いたおばあちゃんも置いた事を忘れて毎日読経します。
気がつけばお土産物の大仏にも精が入ってしまいます。
ただのお土産物ではなくなっちゃう。


こんなチープなお土産物も処分する時に供養してほしいとお願いされる。
やはり仏像は仏像なんだと実感させられます。
処分されるはずだった小さな小さな奈良の大仏達を小型仏壇の中で並べてみました。
何か不思議と威厳がある。
既にお土産物屋で並んでいた時は違う、一つの仏の顔になっているような気がします。

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この作品は7月15日から開催される岡崎の伝統工芸をフューチャーした企画展「Cool Tradition」に出展いたします。
お時間のある方はぜひ遊びに来てください。
詳しい事の問い合わせはギャラリー・セカンドボックスにお願いします。
http://www.s-box.co.jp/


7月16日(金)7:30~ギャラリーで「仏壇ナイト」も開催いたします。
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