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御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

【あの世授業】地獄を考える

岡崎のタウン誌「リバ!」さんにて連載中のあの世授業「ロッキン六道」の次回原稿を書き終えました。


あの世授業もいよいよ「地獄編」に突入です。
地獄とはこれがまた深い。
この切り口で一冊本が書けてしまいます。


地獄編の第一回目は「地獄についての世界での共通認識」について考えてみました。
地獄の位置や地獄が存在する理由にはある一定の共通認識があります。
まずは宗教的・民俗学的な切り口で地獄について講釈させていただきました。
今月20日に岡崎各所で無料配布されますので、詳しい事はそちらをお読みください。
(来月早々にはあの世授業のブログにもアップさせます)


ここからは僕が個人的に考える地獄についてです。
死んでから裁きを受ける地獄とは本当の地獄ではないと思います。
生きている間に味わう苦しい体験こそが地獄であると僕は思っています。
死後に存在する地獄というは生前罪を償いきれなかった者が死んでからも許しを請う場所だと思います。


生活をしていると誰だって他人を傷つけてしまうのが普通です。
多くの事は「ごめんなさい」の一言で片付きます。
しかし「殺人」を犯してしまうと死んでしまった人に謝罪は生前に直接できません。
せいぜい、お墓参りやお仏壇にお線香をあげる事くらいです。
生前の罪を償う場所にて自分の罪と同じ体験をし、もしくは数倍辛い体験をする事で許しを請うシステムのような気がします。


許しを請うのは神仏ではありません。
自分が犯した罪には必ず傷つけられた誰かが存在しています。
許しを請うのはその誰かのはずです。


死後の事にとらわれすぎて死を恐れる事はありません。
あの世の話を聞いて今生きている事を大切にする教科書だと思った方が良いです。
死後に地獄に行きたくないと思うのならば、今を一生懸命生きるしかないですから。


そんなあの世トークもおりまぜながら開催される仏壇ナイトは12月17日に開催されます!
http://homepage2.nifty.com/artman/cybernight.html
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