御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

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憧れだった人と酒を飲む

僕の人生において大きな影響を与える人物が3名います。
一人はチャールズ・イームズさん。
20代の頃、彼のデザインした椅子にはまり気がつけば10脚ほど集めてしまいました。
もう一人は喜劇王、チャーリー・チャップリンさん。
高校生の頃から好きで、こちらも全ての作品をコレクションしてしまいました。


もう一人がキャラクターデザイナーのキタイシンイチロウさんです。
http://spysee.jp/%E3%82%AD%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%AD%E3%82%A6/1052856/
実はキタイさんに憧れてデザインをはじめたんです。


昔「誰でもピカソ」から出演オファーが来た時に尊敬するアーティストの欄にキタイさんの名前を書いたくらいです。
(番組出演は流れてしまいましたが)
仏壇職人がなぜキャラクターデザイナーさんに憧れるのかって思いますよね。


それは伝統という閉塞感から抜け出したかったんです。


10年ほど前から僕は一風変わったデザインの仏壇を発表してきました。
その頃は本当に風当たりが強く、常に四面楚歌状態。
職人の世界は悪い所を探し、けなしあう世界でもあります。
見た目や仕上がりが大切で商品の世界観やデザインなんて不必要と思われていました。
まだ若かった僕に味方してくれる人はほぼ皆無。
本当にこの業界から出て行こうと思っていた頃です。


そんな時に出会ったのがキタイさんのデザインした「evirob」でした。
メディアミックスされたキャラクターはファッション・雑誌・フィギュア・音楽をキャラクターが一つにつなげていました。
元々コレクター癖のある僕は購入できる物は殆ど購入しました。
今でも大切にアトリエにイームズの椅子と共に飾っています。


コレクションしているうちに思い出したんです。
自分が玩具やキャラクターが好きだった事。


仏壇と離れて、自分のオリジナルのキャラクターを作り出そうと考え始めました。
キタイさんの影響をもろに受けながら出来上がったのが「あの世の歩き方」のキャラクターです。
曼陀羅図
仏教の世界観をキャラクターで表現したイラスト本まで出しました。
(残念ながら出版会社の倒産で絶版になっています)
その後、このキャラを使ったTシャツなんかも作りました。
それを持ってデザインフェスタにも出展。
実は最初のイベント出展はTシャツを売りに行ったんです。
デザインフェスタで自分の物を自分で売る人達の情熱を知り、これこそ本物の物作りの精神だと気づかされました。
伝統の世界の閉塞感の中でがんじがらめになって身動きとれないと嘆くよりも、こういう場所に出展して自由に表現すればよいんだと気づきました。


その後、直ぐに若手職人を集めてアートマンを立上げました。
何のビジョンも方向性もありません。
ただ「伝統で楽しい事をやろう!面白い事をやろう!」という僕の気持ちだけで動きだしました。
そして初めてアートマンで作ったのは「木製フィギュア」でした。
現在4代目、当初アートマン人形と呼んでいた物は「クロート」という名に変わりました。
http://gamez.itmedia.co.jp/games/articles/0808/07/news063.html
仏壇キャラクター仏壇クンも登場しました。
http://homepage2.nifty.com/artman/butsudankun.html
玩具作りで物を作る基本的な精神を僕は学んだような気がします。


キタイさんのデザインと出会わなければ「アートマン」は無かったかもしれません。


そんなキタイさんとなんと東京でお酒を飲む事ができました。
それもなんと行き着けの焼き鳥屋さんに招待してもらいました。
超ハイテンションで1時間半で生中5杯ほど飲んでしまいました。
コラボの話もいただき、本当に感無量でした。
何かワクワクするような事ができそうです。


ギリギリまでお話させてもらって超特急で東京駅へ。
最終の新幹線に飛び乗って(大げさな表現ではありません)帰路へ。
ニューヨークの個展でマイクマイヤーズと会った時よりも数段感動しました。
今回の出会いが伝統を21世紀型に進化させる予感がしています。
これからが本当に楽しみにです!
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