御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

アートマン

仏壇のデザインをするって事は奥が深い。
家具をデザインするのとはわけが違う。
なぜなら、仏壇は8職種、8人の職人が合作で作り上げるからです。


漆を塗るのは塗師
彫刻を彫るのは彫刻師
屋根を作るのは宮殿師
などと独特の名称があります。
それ以外にも金具、蒔絵、木地、金箔、呂色などの仕事があります。


デザインするにはその各職種の仕事を知らなければいけないんです。


そこが普通のデザインと違う所でもあります。


昔、三河仏壇組合で新商品開発で一般のデザイナーさんと仕事をした事があります。
デザイン重視なんで仕方がないんでしょうけど、
シンプルなデザインの仏壇を提案してきました。
僕が思ったのは「家具職人」の仕事だ。
お洒落だけど、その図面の中には仏壇職人をリスペクトする心は少しもこもっていない。
何百年伝承されてきた技術は必要ないなんて言われている気がした。


仏壇をデザインするのは仏壇屋以外には無理だと自覚しました。


仏壇のコンクールで金賞をもらった事で僕の中でも何か道が見えるような気がしていました。
仏壇と仏壇職人の地位向上をコンセプトにある事をする決心を決めました。


世の中に出てみよう。
仏壇が芸術として通用するのか試してみようと思ったのです。


そして僕は「アートマン」という名前で東京ビックサイトで開催されたザインフェスタに一人で出展しました。
まるで何かに背を押されるように東京まで荷物を積み込んで必死に車を走らせました。
正直何も出来なかった。
それでも「仏壇の技術は通用する」という確信だけは得ることができました。
オンリーワンだからね。


地元に帰って仲良くしていた若手の職人に「アートマン」の活動と方向性を話し、仲間にならないかと誘った。


そして仏壇職人チーム「アートマン」が誕生した。


結成1ヶ月後、初めてグループとして出展したアートイベント「クリエーターズ・マーケット」で最優秀ブース賞をもらってしまいました。


現在は名前を「アートマン・ジャパン」として活動中です。
10月17日から名古屋のナディアパークにて初の個展を開催します。
詳しくはアートマン・ジャパンのホームページ
http://artman.tv/


ちなみに「アートマン」とはサンスクリット語で「自我」「真我」という意味です。
日本でいう所の魂に近い言葉です。
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