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御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

幸運と不運について

5年ほどまえ「あの世の歩き方」というイラスト本を出版しました。
出版社の倒産で幻となってしまった本ですが。


その時にいろいろな本を読み漁って世の中の成り立ちを自分なりに整理しました。
世の中は人と人がつながっていてバランスよくできているのだと思います。
幸運の人もいれば、不幸な人もいる、とうぜん何処かで平均的に釣り合いが取れているはずです。


「シックス・センス」で有名なM.ナイト・シャマラン監督の作品でブルース・ウィルス主演の「アンブレイカブル」という映画があります。
不死身のヒーローの影で理不尽な病気で苦しむ人間がでてきます。
強い人がいれば、世の中のバランス上、弱い人が生まれてしまうという仏教的な哲学が盛り込まれた作品です。
さすがインド出身の監督です。


僕もこの考え方が好きなんです。
自分がアンラッキーだったら、どこかで誰かがラッキーな思いをしている。
自分が幸福だと、誰かが不幸だったりします。
自分だけに幸福が続くと、知らない誰かを不幸のどん底に突き落とす事になるのです。


もう一つ同じように「人間球体説」ってのがあります。
人間の心は半球体状に出来ていて、綺麗な丸を作り出せるパートナーがいると考える説です。
人が恋をするのは、自分とぴったり合う半球体の持ち主と出会うためなんてロマンティックな所へ行くのですが。
運不運もこんな感じで知らない誰かとつながっていて、その人が不幸な時に幸運が舞い込んできて、逆にその人が幸運だと何をやっても上手くいかない。


そう思えば不幸も何となく乗り越えられるような気がします。
不幸だと嘆く必要もないですしね。
幸運が自分の所に訪れる時をゆっくりと待てばいいだけですので。
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