御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

あの世行きロケット「H-otoke-2(ホトケ―2)」

2年くらい前になるんだけど、宇宙兄弟という漫画のトリビュートアート展に作品提供の依頼があって製作した物が「H-2ロケット」をモジって「H-otoke(ホトケ)-2ロケット」です。
また出ました。
僕の恒例になっています駄洒落作品。

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チラシにも小さく参加アーティストとしてARTMANの文字があるでしょ。
この企画はデビルロボッツさんに誘っていただいたんですよ。


人気漫画の宇宙兄弟とのコラボなのに、この脱力感一杯のネーミング作品を作ったのは、ちょっとした理由があります。
作品中にでてくる宇宙船事故で帰らぬ人となった宇宙飛行士「ブライアンJ」という登場人物がいます。
これは彼にささげる作品なのです。
僕の作品はどうしても宗教色が出てしまう。
そりゃそうですよ。
仏壇の技術を使って作っているんですから、テイストがあの世系になるのは当たり前です。
またどうせ作るのだったら漫画の中で亡くなった人物の供養的な物が作りたいと思うのも、僕が仏壇職人であるが故だろう。

実は古代の世界観の宇宙は地球を覆うドーム型になっていると思われた。
星や月はドーム天井に開いた穴から光が漏れていると考えられていた。そしてその光はあの世からの光であり、ドーム天井を突き抜けるとあの世に行けると信じていた。
だから亡くなった人は星となって光輝くと考えられていたんです。
宇宙に飛び出すってことはあの世を探検に行くという意味なのです。

人が宇宙に行ける時代になり、宇宙は無限と言えるくらい広い空間だというのが分かってきた。
しかし、宇宙の終わりがどうなっているのか分からない。
子供の頃、宇宙の終わりがどうなっているか真剣に考えたことがある。
冗談じゃなく頭がおかしくなりそうになったので、それ以来考えるのをやめることにした。
生命の源が海にあるように、魂の源は宇宙にあるような気がする。
だから宇宙の果てを貫ける乗り物があれば、亡くなった人たちが住む世界に行けるんじゃないだろうか?
当然そこは仏教で言う浄土の世界のはずだ。
悟りを開いて解脱できない人でも、H-otoke-2ロケットに乗って浄土へ行けるそんな時代が来るのか?
あの世行ロケットを作りながらちょっと狂った事を考えたりした。
宇宙兄弟の原作者である小山先生にブライアンJの為に作りましたって言ったら喜んでくれた。
漫画のキャラもストーリー上、必要があって死んでしまう。
死ななければならない理由がある。
日本人なら分かるよね。
そんなキャラが愛おしく思える理由。
僕は平面キャラだってちゃんと供養してあげるべきだと本気で思っています。

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黄金に輝く唐獅子風アポもいるよ。
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