御駄物な話

伝統的な技法を駆使して天上天下唯我独特なデザインを生み出す駄な物づくり哲学

「木魚ヘッドフォン」

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 ウルトラ木魚を作る数年前にちょっと斬新な木魚を作っています。
それが木魚ヘッドフォン。
自分の中でも結構好きなデザインの一つです。

 木魚ヘッドフォンの企画を考えた頃、今では当たり前になっている物が世間を席巻していました。
それがi-Phoneとi-Padです。
いわゆるタブレット端末が出始めた頃にデザインの概要ができています。
このタブレット端末の登場は僕にとって、スマートな未来を予測させました。
将来、経本がタブレット端末に内蔵されて、お坊さんが横スクロールしながらお経を読む時代が来るなんて葬儀の未来を勝手に予測してしまったのが原因です。
木魚を未来風にスマートに持ち歩くにはどうしたら良いのだろう?
この疑問が御駄物な物が生まれる瞬間でもある。

 僕は0ベースにして物を考えるのが好きです。
木魚とはそもそもお経のリズムをとる楽器みたいな物です。
何より音を大切にします。
現代で音が鳴る物と言えば、スピーカー。
タブレット端末と組み合わせるって発想があったので、自ずとヘッドフォンにデザインが向きました。
ヘッドフォンなら首からかけて持ち歩けるし、わりと大きいサイズの物も売れているので作りやすいと思いました。

 デザインは木魚そのままにしました。
真ん中から木魚を真っ二つに割ったデザインの物をヘッドフォン本体に張り付けて試作品を製作。
この試作品に使ったメーカーは当然「BOZE(ボーズ)」。
音の良さのさることながら、木魚ヘッドフォンにはぴったりのネーミングのメーカーだったからです。
ちなみにボーズの商品開発部門に木魚ヘッドフォンの商品化の話をしたことがあります。
残念ながら商品開発の権限はアメリカの本社にしかないと言われてしました。
ボーズの固い商品ラインナップに木魚ヘッドフォンが並ぶことはなかった。
出ていたらまた多方面の方々から熱過ぎるご指導を受けることになったのは間違いないだろう。

 物づくりをやっている人間は常に未来を見ているべきだと思う。
否定されるということは大切です。
この時代に合わない証拠である。
そして受け入れられる時代が来た時が勝負の時。
それまでご指導を受けながら、コツコツ物づくりをやっている。
それが偽物が本物と評価が変わる時でもある。

最初から褒められるつもりでいたら御駄物は生まれないって愛犬ビッテが言っている。
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